今年もかいちょー?

　初回：学校探検（全児童対象、夜間）
　二回目：学校探検（全児童、夜間）＋お泊まり（６年）
　三回目：学校探検（低学年、日中）＋学校探検（高学年、夜間）＋お泊まり（６年）

と、毎年工夫を重ね、新たな試みをしてきました父親会。
　今年は原点（「夜の学校にこっそり忍び込むの、ドキドキしたよなー」「６年生に、ウチの小学校でのいい思い出を作ってもらいたいな」）に回帰しました。
　対象は６年生児童のみ。暗くなった学校を探検してもらい、ちょっと甘酸っぱい思い出なんかも残してもらい、『夢』をテーマに将来について語りあい、一夜を過ごしてもらおうということで。

　父親会役員と食事スタッフは３時半集合。ご飯炊き、オニギリ握り、おかず作り（ここまで、スタッフ夕食用）、ごはん炊き、カレー作り、オニギリ握り（夜食用）……。
　新聞の取材など受けつつ、最後の準備をいそいそと。

　スタッフの全員集合５時。父親会メンバー30人ほどが、オニギリとローストビーフ、サラダの夕食取りながら役割分担の確認。ささっとポジションに散ります。

　６時受付開始。６年生児童120人のうち、80人以上の参加。なかなかいいんじゃない？
　６時半スタート。挨拶３連発はさらっと。軽いレクリエーションで子どもたちを動かし、最終的に５ないし６名の15班に編成。

　この班が、５分ごとのスタートで校内を探検します。最初に寸劇を見せ、そこで起こった殺人事件の犯人のヒントを求めて、校内のポイントを回ります。ひとつのチームに懐中電灯は１個。特に怖がらせる仕掛けはあえてなくして、とにかく静かで真っ暗な学校を歩いてもらいます。途中、屋上プールでは私語禁止でひたすらに夜景を眺めたりして。自分の教室では、「好きな人（異性）」の名前を書いてもらいます。

　探検は約30分。待ち時間が１時間少々。この時間を利用して、子どもたちに折鶴を折ってもらいます。ひとり10羽折れば、あっという間に千羽鶴が完成。広島平和記念公園に送ります。
　夢と希望にあふれる子どもたち、夢をかなえることなく命を落とした子どもたちに、ほんのちょっと思いをはせてくれればいいな。

　探検が終わったら、夜食のカレーを食べ、将来の夢について話をしたり、お父さんが作ったメッセージたっぷりのパワポ映像を見たり。あっという間に消灯の時間が来るという寸法です。

　そして実際は……
　うん、大成功！　でしたよ。
　なかよし学級の子が参加してくれたんだけど（探検のみ）、誰もがごく自然にその子をサポートする姿がまぶしかったよ。
「好きな人」の名前、けっこう同じ学年の仲間の名前を書いてるんでびっくり。オジさんの感覚では、恥ずかしくてなかなか書けないかと思ってたけど。小学生での「明るい男女交際」なんて、当たり前なんだよね。
　折鶴は、目標に遠く及んでいません。今頃まだ、父親会メンバーが黙々と折っていることでありましょう。

　わたしに関しては、取材のおねえさんとちょっと話し、オニギリを握り、子どもたちと喋りながら折鶴を折り、途中ちょっと抜けてＰＴＡの夜間パトロールに参加し、戻って折鶴を折り……な10時間でありました。