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カテゴリ:連P
朝も早くから電車に乗り、バスに乗り、飛行機に乗り、やってきました宮崎市。
神戸からは総勢16名の参加。ウチ小P連からは(わたしを含めて)5名。 小P連は揃って特別第一分科会「学力低下克服と地方の教育改革」に出席しました。 まずは陰山英男先生の基調講演。 いわゆる陰山メソッドの内容と、その実践によって何が得られたか、なお話でした。 わたし、陰山メソッドについては「7割ぐらい同意」な感覚かなぁ。 わたしが理解している範囲では、陰山メソッド(岸本メソッド?)ってふたつの柱からできていて。 ひとつは、いわゆる「早寝、早起き、朝ごはん」(生活習慣の向上、テレビやテレビゲームの制限など) もうひとつが、百マス計算や漢字学習のモジュール授業。 で、ひとつめの「早寝、早起き、朝ごはん」については、そりゃもう、心ある人だったら誰でも当たり前のように言うことだよね。で、それを実際に子どもたちと保護者に実行させるにあたっての方法論てのが、いまひとつ良くわかんない(わたしが勉強不足なだけかな)。 これまで「早寝、早起き、朝ごはん」ができていなかった子どもたちや保護者にそれを行わせるための方法論があって、それが陰山英男というキャラクター(カリスマ)を抜きにして誰でも実践できるという条件があって、はじめて「メソッド」という名に値するんだろうと感じます。 モジュール授業については、それは子どもたちの脳の活性化を目標とするものだと理解しています。で、脳の活性化なら、他にもいろんな方法があって、それぞれの学校でそれを目指した活動が行われているはずです。モジュール授業は脳の活性化に確かに大きな効果のある方法論だろうと思うけれど、それが唯一絶対の解決策のように話されると、違和感があります(これまた、わたしの受け止め方がヘンなだけかもしれません)。 で、今日の講演でもいろんなデータやグラフが出てきて、子どもたちが現在置かれている状況が危機的であること(それは激しく同意)、陰山メソッドがどんなに素晴らしい結果を残しているかを教えていただいたのですが、なんていうか、おおむね同意できる、でもそれってホントにホントなの? な感がするのです。 子どもたちの成績や体力の経年変化を見せて、シンクロしてるねぇ、とか。 睡眠時間や朝ごはんの摂取の有無に応じた成績の表見せて、やっぱりシンクロしてるねぇ、とか。 そういうのって、わたしには信用できないんです。ええ、そりゃ相関関係はあるでしょうよ。ないほうが不思議。 でも、因果関係があるの? 因果関係があるかどうか調べるなら、もっと綿密な調査が必要なんじゃないの?(たとえば、毎日朝ごはんを食べている子どもたち100人の成績を調べ、そのうち50人は3ヶ月朝ごはん抜きにして、それぞれのグループの成績の変化を見るとか)。 いや、朝ごはんは食べたほうがいいよ。でも正直、朝ごはんを食べるか食べないか「だけ」を抜き出したら、それほど強い因果関係があるのかどうか、見せてもらったデータからは読み取れない。読み取れないはずなのに、さも因果関係があるような説明をするってのは、どうなんだろう? いろんなデータを、とても恣意的に、陰山メソッドの正しさを実証するために使っているような気がしちゃって、なんだかなぁ、なんです。 午前中の2時間の基調講演、お弁当休憩をはさんで午後は陰山メソッドを現場に取り入れようとしている二つの自治体からの実践発表。 まだ実践をはじめたばかりですが、これからの成果がとても楽しみです。 そして和歌山大学講師の小河先生も迎えて、4人でのパネルディスカッション。4人とも陰山メソッドの素晴らしさを提唱する側ですから、なんとなく予定調和だったりしなくもありませんが。 全体的に見ると、いろんなデータを見れたし(個々のデータはとても興味深いものでした)、たいへん面白いものでした。でも5時間ずーっと聞いてるのはなかなかにツライものであります。 ホテルに移動し、男衆と一緒に宮崎の繁華街をぶらぶら。大会スタッフのみなさんが、目抜き通りで焼酎と焼き鳥をふるまってくれるのです。行ったり来たりするうちに、みんないい調子。チンドン屋のアトラクションなんかもあって、宮崎県PTAさん、大いに頑張ってくれています。ありがたいことです。 神戸市の16人で居酒屋の夕食。地鶏だの馬刺しだの宮崎牛のレバーだのたらふく喰い、飲み、喋り。そのあとカラオケで大いに飲み、歌い。 連P役員の結束が、がっちり固められた一夜でありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年08月27日 23時30分44秒
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