介護のこと 12
入居者の訴え、私は話を聞くのが大切だと思っています。毎日のように、不安や疑問を聞いたり、話し相手となって世間話をしたりしています。今日もいつものように話を聞きました。その方は私が通り過ぎるとき、何か言おうとしましたが、やめられたので「?」と思って、こちらから「どうかされましたか?」と聞きました。答えは、こうです。「頭の中には話したいこと、言いたいことはあるのに、うまく言葉がでない」初めは何かの病気がそうさせているのかなと思いました。しかし、その後二人きりで話す時間を持ち、よくよく話を聞いてみると、「いつも言いたいことを溜めている。ストレスかもしれないね~」と言われました。考えさせられました。その方はわりと自分のことは自分でされますし、タバコを吸われるのでどの職員とも二人で話す機会は毎日のようにあるのです。(喫煙所は外なので、必ず職員がついていきます)介護が必要な方には気を配り、よく話しかけがちです。その光景をその方はよく見られています。きっと何か言いたかったのでしょう。自分で出来る方にも、きっともっとたくさんの気がけが必要だったのでしょう。身体的な介護があまり必要でない方は、その分精神的な介護が重要なのですね。以前日記に書いて分かっていたようでも、実際にはできていなかったのですね。明日もその方に会いますが、今日よりもっとその方の話を聞こうと思います。こういったことは、反省もしますが、「気づき」の一歩のようでもあります。特に最近日記を書くようになって、一日を振り返ることが多くなりました。初めてよかったです。