はっぴーふぇいす

　久しぶりにかなくんのことを書きたいと思います。
先週からお昼寝の時間はともかく登園からお迎えの時間まで
ずっと年少のクラスで過ごすようになりました。
　この時期年少さんは年中に向けて、今までより一層自分のことは
自分でしましょう、とか、工作にしてもお絵かきにしてもかなり
子供達の発想でやるものが多くなってきて、その分自分で考えたり
工夫したりということを多くするようになってきています。

　そんな中で１人自由人なかなくんは一応自分の席に座って
みんなと同じように画用紙を広げてもお絵かきはイヤなので
クレヨンを口に入れたり、画用紙を投げ捨てたりと思うままに
生活しているようです。
　それがお友達の母性をくすぐっているようでいつもお世話を
してくれるお友達がいてくれたり、頭を撫でたり頬を撫でたり
時には手をつなごうとしたり抱っこをしようとしたりと
先生曰くみんなのアイドル(おもちゃ)になっているようです。

　親の私ですら機嫌が悪いときや機嫌が良くてもあまり体や顔を
触られるのがイヤなかなくんなので、お友達にお世話を焼かれるのを
嫌がったりしているのでは、と思ったのですが、これがまた面白いことに
とりあえずお友達のなすがままにされているらしいです。

　今までの未満児クラスだとかなくんなりに自分と同レベルか
自分よりも下の子だと本能的に察知していたようで、おもちゃの取り合いとか
気に入らないと頭を叩いたりとか結構対等に相手になっていた部分がありました。

　それが年少のクラスはお友達が発達の面で何歩もリードしていて
そういうことがかなくんにも分かるらしく、よほど嫌なことをされない限り
じっとおとなしくしているらしいです。
　時にはちょっとイヤだなとか、面白くないといったような表情をしている
ときもあるそうですが、それでもぐっと我慢しているらしいです。

　特にＭちゃんという女の子がかなくんのお世話係をかってでているようで
日常のいろいろなことをかいがいしくお世話してくれるらしいです。
　この間かなくんを教室に送り届けてから先生にお話する用件があったことを
思い出して教室をもう一度覗くと、Ｍちゃんがかなくんを後ろから抱っこして
いる場面を目撃しました。

　かなくんの表情はなんだかな～とでもいうようなあまり楽しんでいるような
感じではなかったのですが、とりあえずおとなしくＭちゃんに抱っこされていて
それがとても微笑ましくて笑ってしまいました。

　その後先生とお話をしている間にかなくんが上履きを脱いで放り投げたら
３人の女の子が我先にと上履きをとりにいって、またかなくんの足に
履かせていました。
　かなくんはまた煩わしいとでもいうような表情をしていましたが
これまたおとなしく上履きを履かせてもらっていました。
　家ではお目にかかったことのないような従順な仕草に呆れるやら感心するやら。
子供同士の関わりは本当にすごいなぁと今さらながら実感した瞬間でした。

　それでもやはりあまり人に触れられたり必要以上に人にかまわれたりするのが
苦手なようで、時にはお友達との関わりがストレスになったりもしているようです。
子供はある意味しつこいところもあって、お世話をしてくれているんだか
ちょっかいを出しているんだか分からないところもあって、かなくんには
ストレスに感じたりするようです。
　
　で、そのストレスをどこで発散するのかというと・・・。
それは未満児クラスで、です(汗)。
　お昼寝などで未満児のお部屋に移動すると、小さなお友達の頭をわけもなく
叩いたりすることがあるそうです。
　先生曰くそれがかなくんのストレス発散の場らしいです。オイオイ・・。
でもそんな感じでかなくんの中で
「ここではおとなしくしていなければいけない」
「ここはやりたい放題でも大丈夫」
という使い分けができているのは成長の証だそうです。
　状況の把握というか、その場所がどんな場所なのかという空間の見極めが
出来ている証拠だそうです。
　ここは我慢をしなければいけないところ、ここは伸び伸びできるところ、と
状況がつかめるようになってきた証拠だといわれば、あぁそうなのかな～と
嬉しくもなります。

　同じクラスのお友達はあっという間に私の顔も覚えてくれたようで
顔も名前も知らないお友達がすれ違いざまに
「あっ！かなちゃんのおかあさんだ！！」
と声を掛けてくれます。
　かなちゃんは今日はもう教室に入ったの？とか、昨日はかなちゃんと○○を
して遊んだんだよ、今日は××を一緒にするんだよ～とか教えてくれるお友達もいて
子供達がかなくんのことをしっかり受け入れてくれている様子が見て取れて
とてもとても嬉しく思います。
　
　お友達の大半は同級生という認識がないようで、お世話をしてあげなければ
いけない年下のお友達だと思っている子も多いようです。
　子供達の認識がどうであれ、そんなことはどうでもいいことで
毎日かなくんに声をかけてくれるお友達の存在が私にとって励みに
なっているような気がします。
　
　かいくんのことも覚えてくれたようで、
「かなちゃんのおかあさん。
　　かなちゃんはおにいちゃんがいるからいいな～」
とお話をしにきてくれたお友達もいます。
　かいくんがかなくんのことを「かなく～ん」と呼ぶと
「かなくんじゃないよ～、かなちゃんだよ～」
と指摘をしてくれたりと笑える場面が多くて、そしてほのぼの気分になります。

　かなくんの発作は３、４日ないなぁと思うと２日くらい立て続けに発作が
あったりとやはり発作の消失にはいまだ至っていませんが、それでもこうして
同い年のお友達と同じ教室で過ごせる日が現実にきたことが嬉しいです。
　去年の今頃は不安ばかりで眠れない日もあったっけ・・と考えると
月日の速さとお友達の優しさに感動したりします。

　こんな感じでこの一年大きく成長してくれたかなくんです。
何気ない日々の積み重ねが五年後十年後のかなくんを支えていってくれる
はずだと信じて、焦らないように見落とさないようにこれから先をまた
この子と一緒に歩いていきたいなと思っている今日この頃です。


　　　　　

　　この間のお別れ遠足にて☆
　　　あまりにも元気に走り回っていて、なかなかカメラのシャッターがきれませんでした。