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先週の金曜日は保育園の個人懇談でした。
通常は希望者のみなのですが、園側からじきじきに 「懇談させてほしい」といってきたので出向いてきました。 本当なら五月末に行われる予定だったのですが、 かなくんの急な入院のおかげで日にちが伸び伸びになっていました。 園への要望や不満なこととかもありましたら、ざっくばらんに お話くださいねといわれていて、特にこれといって何かあるわけでも なかったので、先生のお話を聞きにいくような感じかな~という ところでした。 実際、加配の先生も担任の先生も合わせてかなくんには 3人の先生がついていてくださるわけで、これはもう本当に 手厚い配慮としかいいようがありません。 それぞれにいい先生でかなくんもすぐになじんでいたし 保育園生活もいまのところ順調そのものです。 1時間ほどの懇談会でしたが、園長・主任・担任・加配の先生と 5人揃っての懇談になりました。 家での様子を聞かれたところから懇談は始まって終始穏やかに 話をすることができました。 そのなかで先生方からかなくんのトイレトレーニングをさせて もらいたいと思うのだけどどうですか?という話がありました。 私は正直オムツを卒業するなんてことは頭になくて それはもちろん将来的には自分でトイレに行って用を足せるように していかなければいけないとは思っていましたが、今のこの状態で まだまだ先の話だとばかり思っていて、先生からお話を聞いたときに ちょっとポカンとしてしまいました。 恐る恐るまるきり頭になかった話だということと、多分気の遠くなるような 長~い訓練になるだろうし、1日に何度もお漏らしをしてしまって そのたびに先生の手を煩わせること間違いなしなので、嬉しい話だけど 私の方から「ぜひ!」といえるような話ではないので・・とお話しました。 もちろんその辺のところは重々承知しています、と先生方は仰って なかなか出来なくてもいいし、お漏らしが多々あっても構わない、 それが私たちの仕事ですから、と仰ってくださいました。 なんだか心の底から温かい気持ちがじんわりと滲み出てきて もう少しで泣きそうになりました。 それが仕事だと言われれば確かにその通りだろうし、 特にどうということでもないのかもしれないけれど、私としては本当に 素直に体中から感動でした。 この園に入園する際には役場とも少しいろいろあって、 当時の園長からも 「この園は障碍児対応の保育園ではないので そこのところはご理解くださいね」 といわれていたので、もう登園させてもらえるだけでありがたいと 思っていました。 この一年ちょっと、こちらから保育園に何か要望を出したこともないし 何となくいえる立場じゃないかな~みたいな感覚も少しはありました。 園長はともかく実際にかなくんに関わってくださる先生方は 本当にいい先生ばかりで、それだからこそ特に何かを要望することも なかったということもありますが。 でも今回のこの懇談会で先生方のお話の節々からかなくんへの 深い愛情を感じ取ることができて、園生活におけるいろいろなエピソードを お話してくださった場面でも本当に我がことの様に嬉しく楽しそうに お話をしてくださって、話の内容よりもその先生方に微笑ましいものが 感じ取られて最高に幸せでした。 ともすれば障碍児を1人抱えてウロウロしているような心許ない 気分になりがちなこの世の中で、家族以外にかなくんのことを愛情深く 見守って接して下さる方が1人でも多くいることがこのうえなく幸せなことに 感じられました。 またそれらのことをさらりと「それが自分達の仕事」だと口にしてくださった ところなども、何か爽やかさというか、自分もこうでありたいと思えるような そんな感動を味わいました。 かなくんに関わることにおいては、何かしらいつも肩身の狭い思いというか 必要以上に頭を下げてしまう感覚が私にはあって、自分でもそれがイヤだったし でもお願いをする立場にあるのは歴然とした事実で、ちょっぴり卑屈な感情を 抱くことも多々あります。 だけど今回のように心の底から自然と「ありがとうございます」といえる 瞬間を感じられたことは大きな喜びでした。 今さらのことだけど、私も家庭においても社会においても自分のすべきことを 当たり前のことだと受け取めて見返りを求めることなく「これが私の仕事です」と さらりといえる柔らかな女性になりたいな~と思いました。 そして些細なことでも今回のように心の底から「ありがとう」という言葉を いえるような感性の持ち主にもなりたいな。 いつもどうかすると投げやりというか卑屈というか、「なんで私ばっかり」と 泣きたくなるような気分になることが多い私なので、そうではなくて視点を変えて 少しずつ自分も変えていきたいな~なんて。 なんだか大層なことを語ってしまいましたが(恥)、こんな感じで懇談会は 有意義な時間となりました。 今日からトレーニングパンツと替えのズボンをたくさん持たせました。 この夏がダメでも来年もあるからね♪といってくださった先生に本当に感謝です。 そして素敵な方たちとの出会いを作ってくれて、いつもいろいろなことに 気づかせてくれるかなくんに感謝です。 辛い日ももちろんあるけれど、かなくんに出会えたことを素敵な運命として 彼と一緒に私も少しずつ成長していけたらいいなと思えたのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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