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テーマ:障害児と生きる日常(4433)
カテゴリ:かなくんの事
うだるような暑さも一段落したような朝晩の涼しさに
少しホッとしている今日この頃です。 夏ももうすぐ終わりそうで、なんだか柄にも無くちょっぴり 切ない気分も感じています(恥)。 さて。 久しぶりにかなくんの様子を書き記しておこうかなと思います。 彼は最近、なんだか急に出来ることが増えてきました。 一番記しておきたいのが、トイレでおしっこすることができるようになったこと。 おしっこしたくなると、ズボンもパンツもその場に脱ぎ捨てて 「トイレに行きたいよ~」とアピール。 トイレに連れて行けばきちんとできるようになりました。 うんちはまだまだですが、おしっこに関してはほぼオムツが外れました。 とにかくしたくなったら教えてくれるようになったことが 一番の成長だと思います。 保育園や言語療法でも褒められ、かなくん以上に私が一番嬉しいです。 そして、意思の疎通が少しずつ計れるようになってきました。 自分のしてほしいことなどの要求をボディランゲージのように 体を使って表現できるようにと、以前から少しずつ身振り手振りで 教えてきたことが、ここにきて急に理解できてきたようです。 まずは、自分の名前を呼ばれたら手を挙げること。 自分の名前という認識と、呼ばれているという認識。 この2つの認識を確実に理解してほしくて、ずっと練習させてきました。 今はまだ自分の名前なんだ、ということは分かっていないかもしれないけど 第三者からは、名前を呼んで手を挙げてくれれば、その子がかなくんだと 充分理解できます。 彼の内側でも理解してほしいのは当然ですが、まずは周りにいる人が 気づいてくれることが大切です。 ダレの名前を呼んでも手を挙げているようでは意味が無いので かいくんの名前を呼んでみたり、私の名前や夫の名前を呼んでみたりして 確実にかなくんのフルネームを呼ばれたときだけ挙手できるように 訓練してきました。 今、彼は確実に自分の名前の時だけ手を挙げられるようになりました。 挙手といっても、バンザイのように両手を挙手してしまうけれど それでもいいのです。 自分の名前の認識と、呼ばれたら手を挙げるということを覚えてくれる事が 一番理解してほしかった事柄なのですから。 名前を呼ばれたら挙手をする、ということと同時に 何かが欲しいときは『ちょうだい』のジェスチャーをするということ、 悪いことをしたときは『ごめんなさい』のジェスチャーを教えてきて その2つもほぼ完璧にできるようになりました。 かなくんのしてもらいたいことが、いつも推測でしか分からなくて それも私が親としてつきっきりでいるからこその推測ができるわけで 第三者からは全く何をしてほしいのか、何を欲しがっているのか分からず それではこの先とても困ります。 そのために例えば喉が渇いたのなら、コップを持ってきて『ちょうだい』の ジェスチャーをすることを教えました。 お菓子はいつもハンドタオルの上に出してあげるので、お菓子が欲しいときは ハンドタオルを持ってきて私の目の前で振りかざしながら『ちょうだい』をします。 そうすることで私だけでなく、他の誰からも今彼が何をしてほしいのか 何を必要としているのかが分かるのでは、と思います。 『ごめんなさい』も人として、悪いことをしたときは謝ることは当然で 分からない子だから仕方がないということではなく、分からないなら分かるように 教えていかなければいけないと思います。 気にいらないことがあると、すぐに目の前にあるモノを投げつけることを するようになったかなくん。 それはイヤだというアピールにもなり、自分の気持ちの表現方法としては いいのですが、物事にはやっていいことと悪いことが必ずあるわけで やってはいけないことをした時にはキチンと謝らせたいと思います。 今はまだまだかなくんの中で 「自分は悪いことをしてしまったから、謝らなければならない」 などという認識はこれっぽっちもないと思いますが、これも訓練であり 積み重ねだと思うのです。 私が叱り付ければ、「何か自分はしてはいけないことをやって しまったんだ」と思い、とりあえず『ごめんなさい』のジェスチャーをする。 今はこんな感じでいいんだと思います。 これから成長していくにつれて、もっと理解を深めて してはいけないことをした場合には謝らなければならない、 そしてそこから、この間これをして叱られたから、こういうことは してはいけないことなんだ、という認識まで持っていけたらいいなと思います。 そして、食事の際には家族のお茶碗と箸ををテーブルまで運んでくれることも できるようになりました。 それが出来るようになったら、すんなりと食後のお片づけもできるようになり お茶碗をキッチンまで運んでくれます。 小さなことながらも“身辺自立の確率”に向けて、一歩ずつ 歩んでいけていることも、親として実感できていることが幸せです。 もちろん道のりは果てしなく長く遠いものだと思いますが これだけのことが出来るようになってきたこの頃をみていると 未来についてちょっぴり希望が持てるような気持ちにもなります。 まるで暖簾に腕押し状態だった今までのことを振り返れば こんなに手ごたえを感じる今が不思議であり、そしてこれからの 彼の成長にほのかな希望を見出したりすることもできるようになりました。 そして、これは特に教えていることではないのですが 人の仕草や動作を見ては模倣することが増えてきました。 いわゆる『真似っこ』というものですね。 人まねをするレベルは大体一歳前後らしいのですが 模倣というのは大きな成長の証らしいです。 と、STの先生が仰ってくださったのですが、どういう意味でなのかは 聞いたのにも関わらず忘れてしまいました(恥)。 大きな成長だ、すごいことだよ、と褒められたことが私の中で すごくすごく嬉しくて、理由について説明をしてもらったはずなのですが 全く思いだせません(呆)。 とにかく、ここにきてかなくんがぐんと成長してくれていることは確かで それが私の中で大きな手ごたえとして感じられることが本当に嬉しいです。 健常な子供たちからみれば、取るに足らない小さな出来事ですが 些細なことに子供なりの成長を気づかせて喜ばせてくれるかなくんが とても大好きでとても大事です。 もちろん、それ以上に大変なことや困ったことも多々あるのですが それらを吹き飛ばすぐらいに、私にとってとても大切な喜びです。 牛歩戦術か!とでもいうようなスローステップではあるけれど その小さな一歩を見つけるたびに、ものすごい宝物を発見したような 気分にさせてくれるこの子は、やっぱりこの子自身が私たち家族にとって 宝物なんだな~と思います。 今はまだ宝石の原石のように、何のヘンテツもない、 原石というよりは汚いただの石コロのような存在かもしれないけど 一生懸命磨いて磨いて磨きをかけて、いつかキラキラと輝く、世界に 1つだけの宝石に育て上げたい、と不適な野心を抱きながら 明日もこの子のハハオヤとして頑張っていこうかな☆と思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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