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カテゴリ:好きなもの
最近、ブログ巡りをしていると、新しい物に出会うことが多く、自分の世界が広がっていく気がします で、先日ある人のブログを見させてもらっていて、また新たな発見が その方のブログは小説や漫画の紹介ブログでした 私が訪問した時、ちょうど乙一さんという作家の記事で、「ZOO1」という文庫本が紹介されていました 好きな作家さんの本はほとんど読み漁っていた私としては、新しい作家さんに出会った心境でした ブックオフ派の私でも、さすがに新進気鋭の作家の作品はまだブックオフでも値下がりしていないだろう、と推測出来たため銀座に行ったついでに本屋で早速乙一さんのZOOを買っちゃいました ジャンル分け不能と言われるこの作品 確かにそんな気はする 短編が5編収められています 一番初めに編纂されている作品は途中までは群ようこさんの作品のように淡々系だったりしつつ、次の作品はホラーだったり、さらに次の作品はサイコ系だったり 実はまだ途中までしか読んでいないけど、でもやはり今どきの若い作家さんの作品です 淡々としていて、ホラーなのに鬼気迫るものを感じない点は、いま流行の無感情気質を感じます 例えば2話目の「SEVEN ROOMS」 これはコンクリートの壁と鋼鉄のドアの部屋が七つ連なる一室に姉弟が閉じ込められ、その部屋の住人が一日一人づつ殺されていき、7日目に自分たちも殺される運命にある姉弟の話し さてこの状況において姉弟はどうする!と読者は期待するわけです しかし、この姉弟、淡々と自分の運命を受け止め、騒ぎ立てることがない 中学生の姉と小学生の弟にして、この落ち着きは一体どうしてなのだっ とおばさんは思ってしまうのだ 私だったら、叫びまくって発狂するだろう 貞子ばりに爪で壁を引っ掻いちゃうよ きっと 若い子に支持される理由はここなんでしょうね 若い子や子供が主人公で、理路整然と論理的な考え方で事件に対処していく… これって正直あり得ないけど、でも子供の頃こういう主人公に憧れた記憶はあります 例えば漫画の「アキラ」や「バナナ・フィッシュ」 確かに格好良かった だって子供なのに、若いのに、すごく冷静で論理的に物事を考えて… そんな子いないから憧れるんだなぁ 何というか、特別な子供の主人公に自分を反映させて楽しむというか そんな子供の頃の思いを彷彿とさせる作品です なんだかんだ言いながら、最後に一ひねり効いているので、わたし的にはまぁOK いや、この一ひねりが私にとっては重要なのでかなりOK 「ZOO」は1・2と出ています 今、読んでいるのは1 多分2も確実に読むだろうと思うのだ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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