星と月のおしゃべり

パパから電話がありました。

　「車のタイヤ　換えちゃったぁ」

　「へー　そう」

　「すんげー　かっこいいんだぜぇ」

　「ふーん」

　「19インチでさぁ　ちょっと他にないんだぞぉ」

　「あ　そう･･･」

わりと車好きだと思ってるママも、タイヤとアルミホイールに関してはそれほどこだわりはありません。

　「で、いくらしたの？」

　「○○万円」

　「はぁー！？」

少しはかっこいいかどうか分かっても、その金額分の価値は全く理解できません。


その新しいタイヤになった車に乗って帰ってきたかい☆。

帰るなり、

　「ママ　みてみてー　パパのタイヤ　かっこいいよー！」

　「そーお？」

　「ほら　みてごらーん　かっこいいよー！」

　「そ、そうね･･･」

パパにそう言えって教え込まれたのかと思ったら、パパはそんなこと言ってないらしい。


次の日、ゆうくんのママに送ってもらったとき、ゆうくんのママが

　「かいせいくんのパパ　車のタイヤ換えたの？」

と聞いてきました。

　「かいせいくんが　パパのタイヤ　かっこいいんだよーって　話してたの」

なんて、ゆうくんママにまで自慢しちゃってます。


また次の日、おばあちゃんのマンションの駐車場で、

　「このくるまのタイヤと　このくるまのタイヤ　ちがうよー」

　「そうだね　車が違うとタイヤも違うんだよ」

　「このタイヤと　このタイヤは　いっしょだよー」

偶然、同じホイールをはいた同じメーカーの車が並んでいました。

　「あ、ほんとだ　よく気がついたねぇ」

　「このタイヤ　かっこいいねぇ」

　「そお？」

車の車体のみならず、アルミホイールの形までかっこいいとか思うなんて、やっぱり男の子だなぁ。

ていうか、パパの子だなぁ。。。