星と月のおしゃべり

クリスマスイブの夜、かい☆はなかなか寝付けませんでした。

寝かしつけようとするパパが、

　「早く寝ないとサンタさん通過しちゃうぞー」

と脅していたら、

　「さんたさん　つーかしちゃうかなぁ･･･」

電気を消して真っ暗な中、心配そうに何度もつぶやいていました。

「つーか」の意味、分かってるのかなぁ？


23時近くにようやく寝付いた後は、完全に熟睡モード。

8時には起きないと保育園に間に合わないのに、一向に起きる気配がありません。

でも、枕もとのプレゼントを自分で発見してほしかったのでギリギリまで粘りました。


が、8時20分になっても起きず、やむなく起こしました。

　「かいちゃん　おはよー」

　「んー･･･」

　「起きてー」

　「んー･･･」

　「ねぇ　これ何かなぁ？」

なかなかあかなかったかい☆の目が、とたんにパッと輝きました。


ニコニコして、

　「サンタさん！」

　「くつした！」　（窓にぶら下げておいた靴下が、プレゼントの包みにかぶさっていました）

　「サンタさん　きてくれた！」

　「かいちゃんのおうち　つーかしなかった！」

おお、ちゃんと「つーか」の意味、分かっていたのね。


　「何が入ってるんだろうねぇ」

　「くるまこーじょーかなぁ？」

“車工場”は、かい☆がずっとサンタさんにお願いしていたトミカの大きなおもちゃ。

しかし、そんなものを部屋に置きたくないパパとママは、

　「大きいからサンタさんの袋に入らないよ」

とか、

　「重たくってトナカイさんが飛べなくなっちゃうよ」

とか、

　「サンタさんの在庫にないんだってさ」　←パパ

とか、いろいろ理由をつけて諦めさせようとしました。

が、かい☆は諦めていなかったようです。


箱の中をあけると、入っていたのはパジェロのラジコン。

サンタさんの趣味で選んだようなものです。

すぐに遊ぶといって聞かず部屋の中で少し動かして、保育園に30分遅刻していきました。

帰ったら公園に行ってやろうね、と約束をして･･･。


夜、約束どおりパパと公園に行って、寒い中１時間近くラジコンに夢中になっていました。

去年はあんまり喜ばなかったサンタさんからのプレゼント。

今年は喜んでくれてよかったぁ～。