テーマ:ペットの死(562)
カテゴリ:かぞく・ペット
朝起きるなり、
「きいちゃんはぁ?」 と、かい☆が聞いてきました。 「きいちゃんは 天国へ行っちゃったよ」 「どうしてぇ?」 「きいちゃんは 病気だったの」 「どうしてぇ?」 「それは、ママにも分からないよ」 「かいちゃん きいちゃんに あいたいよ」 「うん ママも会いたい・・・」 それから一日のうちに何度となく、これと同じ会話を繰り返しました。 かい☆は生まれたときから当たり前のように犬や猫と暮らしているせいか、特にべったり可愛がることもなく、もちろん嫌うこともなく、ある程度の距離を保って接しています。 きいちゃんもかい☆にとってはたくさんいる猫の中の一匹にすぎず、抱っこしたことも撫でたこともほとんどなかったはずです。 それでも「きいちゃんにあいたい」って言ったことは、意外でもあり、嬉しくもありました。 亡くなった翌朝、「きいちゃんは天国に行ったよ」と初めて聞いた時は、 「トムみたいに?」 と言いました。 最近好きな「トムとジェリー」の話の中で、トムが死んで天国への長い長いエスカレーターを昇っていくシーンがあったのです。 また、寝る前の絵本の読み聞かせの時、この3日間連続してリクエストしてきた本は「白いソニア」。 真っ黒なラブラドールが、大好きな主人が亡くなった悲しみから、全身の毛が真っ白になってしまったという実話です。 最近もらったばかりの本ですが、文章も少し難しいし、とっても切ないお話なので、普段なら3日も連続で選ばなかった気がします。 そして、 あの 8がつの しずかなよる いつもより ほんのすこし すずしい つきのよるに おとうさんは しずかに ほしになりました というくだりでは、 「きいちゃんと いっしょだね」 と言います。 かなしみは なげた こいしのすいもんのように じょじょに おおきくひろがり あいじょうは てんたかく のぼってゆきます 日に日に元気がなくなり、雪のように全身が真っ白になり、窓べりで静かに外を見ているソニアの様子を、かい☆もじっと聞き入っています。 今までは考えたこともなかった「死」や「天国」というものについて、パパやママの言葉、テレビや絵本から得た知識を総動員して、かい☆なりに理解し、受け入れようとしているのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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