テーマ:ペットの死(562)
カテゴリ:かぞく・ペット
その日は、あまりにも突然やってきました。 7月30日午前9時、愛しいさくらが逝ってしまいました。 12才と6ヶ月、大型犬としては寿命をまっとうしたと言っていいのでしょう。 でも、私たちには早過ぎました。 まだまだしてあげたかったこと、してほしかったこと、たくさんありました。 この日がいつか来ることを覚悟していたはずなのに、悲しくて悲しくて涙が止まりません。 その日、夜中の3時ごろからパソコンに向かって仕事を始めました。 ふと気付くと、ソファーの近くで寝ていたはずのさくらが、椅子のすぐ後ろで寝ていました。 そして明け方4時過ぎ、何か臭うな・・・と思ってふと見ると、さくらのうんちとおしっこが。 さくらを見ると、下半身は座ったまま、上半身が崩れ落ちたような格好で動けなくなっていました。 横たわらせてしばらく様子を見ていましたが、いつもとは違う荒い息遣いに嫌な予感がして、パパを起こしに行きました。 パパがさくらを抱きかかえてマットの上に寝かせ、大丈夫、疲れただけだろう・・・と。 そのまま夜が明けるまで、息が荒くなったり落ち着いたりを繰り返しながら、さくらは眠っていました。 午前8時過ぎ、子供たちを起こし、保育園に行く準備をしている間も、さくらは静かに眠ったままでした。 9時近くなり、そろそろ家を出なければならないのに、不安でなかなか出掛けられないでいた時、 さくらは急に顔を持ち上げて辺りを見回し、大きく伸びをし、そして、呼吸を止めました。 あまり苦しむことなく、そして誰を困らせることもなく、家族みんなに見守られて静かにこの世を去ったのです。 最期の瞬間、さくらは何が言いたかったの? さよなら? またね? ありがとう? がんばって? さくらは幸せだったのかな? 12年半のうちの7年以上は、2人と一匹で暮らしていたね。 川のそばに住んでいた最初の3年間は、毎朝川の中を歩いて散歩したね。 あの頃、毎日本当に生き生きとして、楽しそうで、そんなさくらに私たちがどれだけ助けられたか分からない。 私たちが喧嘩した時にはいつも、ガタガタ震えながら2人の間に入って仲裁してくれたよね。 さくらがいなかったら、今の私たち家族はなかったかもしれないね。 なのに、後半5年はStellaとLunaが生まれ、子育てに気と時間をとられて、さくらのことをあまりかまってやれなかった。 さくらも年をとって、皮膚病が酷くなり、耳も聞こえなくなった。 散歩もだんだん行かなくなってしまったし、留守番させることも多くなってしまった。 お出かけが大好きで、パパがスーツを着ていない日は朝からソワソワしてたよね。 置いていかれそうになると、ワンワン吠えて抗議してたのにね。 どんなに年老いても、海や川へ行くと子犬のようにはしゃぐさくら、本当に可愛かった。 もっと、海へ連れて行ってやればよかった。 もっと、好きな食べ物をいっぱい食べさせてやればよかった。 もっと、なでてやればよかった。甘えさせてやればよかった。 もっともっと優しくできたはずなのに、さくらの優しさに甘えていた。 ごめんね、さくら。 いっぱい我慢させてしまったね。 今まで本当にありがとう。 StellaとLunaにも優しくしてくれてありがとう。 私たち家族が仲良く暮らしていくことが、きっとさくらの望みでもあると信じて、 これからも頑張って生きていくね。さくらに恥ずかしくないような生き方で。 だから、天国からずっと見守っていてね。 ありがとう、さくら。。。 朝、病院から先生が駆けつけてきてくれた後、 「ちゃーちゃん、いきかえらないの?」 と聞いたStella。 泣いているママの頭を「よしよし」とでも言うように、やさしく撫でてくれたLuna。 2人が大人になったとき、さくらとの思い出は記憶に残っていないかもしれないけれど、 さくらの優しさが心のどこかにずっと残って伝わっていきますように。。。 7月19日、Lunaが初めて海で泳いだ日は、さくらが海で泳いだ最後の日になってしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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