芹川洋一著「政治をみる眼 24の経験則」
以下、序文から一部抜粋引用 ”以下に列記した二十四項目をながめていると、日本政治の今の姿が浮かび上がってくるのではないだろうか? それをどう考えるかは、有権者である読者一人ひとりの判断だが、この国民にしてこの政治あり、である。つまり、われわれを映す鏡がここにあるということだ。もし、政治がおかしいとすれば、それはわれわれ自身の姿がそうだ、とうことでしかない。 1.内閣支持率40%で青信号、35%で黄信号、30%で赤信号 2.不支持率が支持率を二ケタ上回ると政権はピンチ 3.内閣支持率が自民党支持率を下回ると政権は死に体に 4.政策と政局は表裏一体 5.政策は政局の旗印 6.政策で勝って政局で負ける 7.自らを笑いの対象にする能力も言葉政治の技 8.失言と報じられること自体、言葉政治のリーダーに疑問符 9.不利益の分配が言葉政治のひとつの型10.全会一致とボトムアップが自民党の秩序原理11.内閣への権力の一元化には党の事前審査制をくずす12.個人の資質が政策決定を大きく変える13.政治闘争に打ち勝つには相手にあわせてCHANGE14.党内対立に政策の一貫性が必要15.自民、民主両党が似たところに立地、政権交代が可能に16.想定外の展開が旋風を巻き起こす17.争点の設定に失敗、業績評価でノーのとき政権党にお灸18.無党派争奪戦の結果で選挙は決まる19.経済成長の果実を分配、平等を実現したのが自民党システム20.みんな等しく豊かになる政治は、もはや不可能21.平等のとらえ方で政党の違いが明確に22.政治家がネット上で情報を直接発信、権力を確かなものに23.テレビでの情報発信の巧拙が政治家の評価、ポストにも影響24.政治リーダーにはメディアイベント化する力も必要 ” これらの経験則を参考にして現実の政治を考えながら、政治に参加していかなければならない。 高度成長時代の構図から脱皮して、低成長下で多極化が進む中、新たな方向性が求められているが、その長期的ヴィジョンをきちんと示し行動できる人を選んで、今後の日本を託していかなければならない。 なかでも、経済を横軸に外交・安全保障を縦軸にした座標軸のどこに軸足を置くのか、マニフェストなどを参考にして、各党の政策と各政治家のポジションを見極めることが大切なような気がする。