日本ダービー
ベテラン歌手がやってきて、君が代を唄い、表彰式に首相が参列する。随分と競馬が変わってきたものである。 初めてダービーの馬券を買ったのは、第36回、高校3年のとき。ダイシンボルガードとタカツバキの1点を予想して知人に頼んだ。 ダービー当日は前夜の雨がやんで快晴だったと記憶している。 発馬直後、島田騎乗のタカツバキがあわやの落馬ではかない夢は一瞬についえた。 後日、地方競馬出身の馬への妨害だというようなうがったニュースが流れた記憶があるが‥ レースは穴馬的な存在であった大崎騎乗のダイシンボルガードが快勝。2着はミノルだったか? もし落馬がなければ、などと考えたものである。 今年は76回目、あれからもう40回も回を重ねたのか? 先日の新聞に100回目のダービーが見られるだろうか?とのコラム記事があったが‥‥。 そうか‥‥? これはなかなか大変なことだと思わず己を振り返る。 ダービーを見るとき、必ず思い出す言葉がある。例の馬好きの人がよく言うことである。「あと、何回ダービーを見ることができるだろうか」と。 今年は突然の豪雨で、約10秒もの遅いタイムで決着した。当日、雨が降り、不良馬場でのレースは42年のアサデンコウ以来だと実況で言っていたが。 もし晴れていたらなどとの仮定は排除されて事実だけが、歴史に名前を連ねていく。 泣くもの、笑うもの、関係者は悲喜こもごもであるが、皐月賞で大敗したネオユニバースで今回挽回し、悲願のダービージョッキーになった横山騎手に拍手を送りたい。 そんなダービーも終わって、明日からは6月。