内田樹・加藤陽子他 著「もの言えぬ時代」
以下目次第一部 日本の未来と私たちの選択内田樹国家主権の回復は日本人の歴史的使命である文明的な転換点にある世界/人口減少と超高齢化に直面する日本/ネポティズムに陥った安倍政権/対米従属の中の「代官政治」/ 対米従属が生まれた歴史/理想の国はシンガポール?/今こそ日本の主権回復を加藤陽子国家と国民の関係が変わる時1.はじめに2.私的領域と公的領域 教育勅語をめぐる葛藤/教育勅語の位置づけの変容3.国会と内閣の関係 国会での審議形式の変化/退位をめぐる特例法の審議でも4.共謀罪をめぐる日本の対応 国連特別報告者の提示した論点/当局による監視活動への歯止めが必要/政府の反応の裏面にあった「大前提」とは/歴史から学べる事は何か高村薫異論を排除する空気に私は言葉で抗う「復古」を求める人々/横行する私的な歴史解釈/原則無視がもたらした結果/国民の日常生活が監視される/異論を排除する社会/立憲主義否定の出発点/しっかりと目を見開いて社会を見る/社会の暴走を許さない力がある日本語半藤一利日本はポイントオブノーリターンを超えた世界史の中の昭和史/明るかった昭和の暮らし/ポイントオブノーリターン/空襲の焼け跡で決意/戦争ができる国の条件/「共謀罪」法と治安維持法/歴史家が見る安倍政権/北朝鮮は大日本帝国の亡霊か/歴史は繰り返されるのか三浦溜麗9条を進行している人たちが戦争を起こす安倍政権の右傾化とはどういうものか/護憲が去り「生活保守」が台頭する社会/反米から反中に変わるナショナリズム/日本型リベラルの欺瞞/安倍政権と憲法改正/憲法9条を失った日本の行方/共謀罪をめぐる議論の問題点/徴兵制で批判されたことへの反論第二部 共謀罪は歴史をどう変えるか落合恵子伝えない不誠実さ、伝わらないジレンマドリアン助川反権力作品、いまは罪に問われぬが小林よしのり自由奪われた羊にさせられるのは嫌平野啓一郎監視されるかも、気にする社会恐ろしい周防正行心の内、絶えず監視される社会に溝口敦暴力団対処法の論法が一般人にも荻上チキ監視社会と堂々と示して審議を青木理自由が死滅する。それでいいのか宮嶋茂樹不肖・宮嶋「共謀罪」を語る江川紹子思考停止の雰囲気。それでいいのか田原総一朗自民党内に議論なし一番怖い池内了科学者の思想、裁かれた歴史も尾木直樹時間切れの多数決、やっちゃいけない小澤俊夫表現、文化にとっては致命的亀石倫子恣意的な運用は日常茶飯事杉浦正健当時は通すつもりなかった荻野富士夫治安維持法と危険性共通パトリック・ハーラン乱用されぬ仕組みづくりを水野智幸恣意的な運用に懸念以下、本文から“”部抜粋引用 “帝国化という文明史的趨勢と並んで、日本の場合は、人口減少という喫緊の課題が切迫しています。1億2,700万人の人口が21世紀末には中位推計で50,000,000人にまで減ると予想されています。80年余りで人口が70,000,000人減るのです。その時点での高齢者率は41%。このような人口減少・超高齢化を日本も、世界のどんな社会もかって経験したことがありません。どう対処していけばいいのか「正解」を知っている人間はどこにもいません。 何が起きるのか、社会構造はどう変わるのか。今すぐに周知を集めて予測を立て、対応策を講じる必要があります。でも、そのような危機感は社会的には共有されていない。いまだに政官財の要路にある人々は「成長戦略」とか「少子化対策」というような空語をむなしく語っているだけで、ゼロ成長、人口減の時代にどうやってソフトランディングするかという緊急で具体的な問いには取り組む気がない。“ “内閣と国会の関係は、静かに目立たないかたちだが、実のところ大きく変容をを遂げていると思われる。” “ネポティズムは「貧すれば鈍す」的状況で採択される典型的な政治的態度です。パイが大きくなっている局面では、一人ひとりのパイの取り分が増え続けるので、分配方法に多少のアンフェアがあっても、あまり気にしない。でも、これ以上パイが増大することが期待できないという「貧する」局面になると、権力者たちはあからさまに自分の身内にだけ手厚く分配していくようになる。森友学園・加計学園問題は今の政権のネポティズム的本質を露呈させたものです。 しかし、ネポティズムの毒は単なる身びいきとか利己心というようなものにはとどまりません。権力を持つものが身内とイエスマンだけを常用するというマナーは短期間にあらゆる領域に広がります。現に、権力を持つものが自分に阿諛追従する者たちだけを重用し、批判的なものには何も与えないという「ルール」はこの数年で日本中の全ての組織に蔓延してしまいました。“ “2015年の総務省のガイドライン改正により、捜査機関は、携帯電話事業者から特定人の位置情報を本人に通知することなく取得することができるようになっていることなどを忘れずにいたい。” 2000年以降、特に平成の中盤から後半にかけて、国際的な面や国内的な面を含め、社会の基本的な部分が変わってきた感が強い。とりわけ、この数年は、肝心な部分において、目に見えるところ、目に見えにくいようなところ、目に見えないところで、大きく変容していると感じる。まさに半藤氏がいうように「ポイント・オブ・ノーリターン」を超えたのかもしれない。 にほんブログ村 ライフスタイル ブログランキングへ Facebook Twitter ----------------------------------------------------------------------------------------------- --------------------------------------------------------------------------習志野わくわくMAP--------------------------------------------------------------------------「習志野防災かるた」が完成--------------------------------------------------------------------------「わくわく習志野」リニューアル版をアップ--------------------------------------------------------------------------足で拾ったビジュアル習志野情報--------------------------------------------------------------------------習志野の民話が形(本)になりました-------------------------------------------------------------------------- アクティブシニアネットワーク・習志野--------------------------------------------------------------------------夢こむさ習志野--------------------------------------------------------------------------