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嫉妬だったのだろうか
他愛のない悪戯だったろうか 幼いころ 家で猫を飼っていたのを ぼんやり覚えている 気がつけば猫はいなくなっていた 幼心に尋ねてみれば山に捨てたと言う その時は随分と可哀相な事をしたものだと 親を恨んでもみたものだ また分別がついたころ尋ねてみたところ 驚くべく事がわかった 眠っている自分の口を幾度となく 猫は前足で塞いでいたと言うのだ 何度叱ってもやめないので 何かあっては大変だと 山に捨てたと言う 先に可愛がられていたのに 後から現れた赤子が愛情を独占したのを 疎んじ嫉妬したのか 或いはなんて事はない 他愛のない悪戯だったのか 今となっては知る由はないが 朧げに浮かぶあの頃の猫に ノスタルジックを感じては 想いを馳せてしまうのだ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.10.06 07:59:20
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