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カテゴリ:WA・和・輪
会期終了が迫っている「ボストン美術館 浮世絵名品展 」
やはりどうしても見たくて歯医者の帰り道に立ち寄りました オババと待ち合わせをして行く予定だったのですが、彼女は予想外に飾り着物の師匠の妹さんとの電話が長引き来られなくなりました。 平日であいにくの天気だから少しは空いているかと思いましたがそうは行きません(苦笑) (会場は比較的年齢の高い方が大半を占めています) それでも間近に本物をじっくりと拝見できるのはシアワセ!! 目的はその時代の着物の図柄の取り合わせを見ること 不思議なことに初期の色数の限られた浮世絵でも、描かれた図柄からその素材や実際に使われていたであろう色合いが感じ取られるのです。 中学時代の美術の恩師(おじいちゃんでした)が美術年鑑にも載る木版画家だったため、小学校を出たばかりの私たちに本物の浮世絵(東海道五十三次)を惜しげもなく手にとって見せて下さり、その技法も詳しく教えて下さいました。 特に雨等に使われる彩色のない版木の効果など!! 遠い昔の授業なのに、今まですっかり忘れていたことなのに、はっきり思い出されます。 着物の柄だけでもくらくらするほど見つめているのに、木版の技法についてまでも見入ってしまって1枚の浮世絵を鑑賞するのにかなりの時間と体力を費やしました。 何時間いたのかしら???? 来られなかったオババへのお土産は図録 全ての展示がカラーで掲載されているこの図録はとても手頃な価格です でも、意外と購入している人はいなかった・・・・ 確かに私の周りで見ている人たちの会話では着物や浮世絵の版についての内容にトンチンカンな話をしている人が多かったっけ。 江戸東京博物館では現代刀工による守り刀の展示会もしていたのでそちらも拝見 現代では実用ではありませんが、刀に花を彫刻してあることには違和感を覚えずにはいられませんでした。 でも一部の鞘や目貫には気になるものもありました。 初めの歯医者で時間がかかった上、浮世絵展の混雑と展示数の多さに関わらず、1点の鑑賞に時間をとりすぎたため、本来行けるはずだった師匠の展示会の時間に間に合うことが出来ずにそのまま帰宅 帰宅後、待っていたオババから朗報が!! 長電話の相手(オババの師匠の妹さん)から、師匠のコレクションの羽織9枚と長着1枚を私へ下さるということでした。 体調を崩される少し前に「娘さんにあげたい羽織があるの!!」っと言って下さっていたことをオババの稽古仲間(先輩方)の数人が妹さんとの会話の中で言われていたそうです。 とても有り難いお話です でもここで私にも課題が出来ました オババの師匠は次の世代として私に着物を託して下さったけれど、私も私の後を考えなくてはならないのではないか?ということです。 現在20代以下で今の流行に関係なく本当にアンティークの着物や古裂が好きな人に出会えるかどうか・・・・・ 出会えたとしてその人がこの量の着物を引き受けてくれるかどうか・・・・ とても大きな問題です お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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