ホノルルの森の中にて








さて、そろそろ引っぱり過ぎだろ！との声が聞こえてきそうな
「地球で一番に会いに行く」シリーズですが、そろそろクライマックスですので
どうぞお付き合い下さいませ。




ではvol,4です！












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レストランを出発してから３０分ほど山道を登ってきた。




目的地はまだ一時間近く先だ。




だがそこにはしばらくこの辺りで写真を撮っていたい！そう思わせるほど美しい山並みが広がっていた。


























水量が豊富な渓谷も美しい。























だが時間がない。


先を急がねば。


暗くなる前に山を下りたい。











しかし急ぐ気持ちとは裏腹にここから恐怖のドライブが待ち受けていたのだ。









まずは道だ。




日光いろは坂もびっくりの激しいカーブが延々と続く。




本当に延々と。




ガードレールなど無い道だ。




しばらくするとそこに雨が降り始めた。




雨はだんだん強くなりワイパーは一番早く動かさないと前が見えなくなった。




これだけでも運転は相当恐怖だった。




が、さらに追い討ちをかけるように濃い霧が立ちこめ始めた。




















怖い。




視界はゼロに近い。




さっきも書いたがガードレールは無い山道だ。




一歩間違えば谷底へ真っ逆さまだ。




本気で引き返そうかと思った。




ここまで５時間もかけて来たのにだ。




やっぱり地球で一番に会うというのは甘くないと思った。





そんな事を考えていた時だった。




目の前をなにか黒いものが横切った。




「何だ！？」




ゆっくり走っていたがさらにスピードを落としじっくりと目を凝らした。





！！！





熊だ！！！




初めて野生の熊に遭遇した。




車に乗っていて本当によかった。




やっぱり地球で一番に会うのは甘くない。




でもここまで来たんだ。




絶対に会って写真に収めてやる！　じゃないと帰れない。






その後も、慎重に慎重に山道を登って行く。







雨はやがて雪に変わった。




霧で気付かなかったが、よく見ると辺り一面雪が積もっている。




多いところは１メートルも積もっていた。




なんだかすごい所に来てしまったと思った。




まさか雪が降っているとは。この季節に。











そして、







突然霧が晴れ視界が開けた。










「あれっ？！」







見えた景色に何か違和感を感じる。














「・・・俺、ちっちゃくなっちゃった？」
























To be continued






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