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テーマ:☆詩を書きましょう☆(8465)
カテゴリ:詩
山空のその先にあるもの 07.6.17案山子
山空のその先にあるもの 見たことがないし、見ることもない 山空に向う鳥たちの群れ 朝もやの中に、夕日の沈む峰の奥に 山の空は鳥たちをぽっかり空いた空間に吸い込んでいく 時空の扉が開いているのだと思う時 その鳥たちはふっと掻き消えてしまう光景に出くわす もはや想像の世界でしか見るすべはなし 山空のその先にあるもの 見たこともないし、見るすべもない 風の便りが届くころ 山空のその先にあるものは みんなみんなぶくぶくした雲にかき消されてしまう まるで音階の溢れでるピアノの天屋根のように ぶくぶくと、ぷくぷくと育つ雲 山空はその先を閉じてしまい暑さに揺らいでいる 陽炎の立つその頂きすら七色に輝いて 本当の形を覆い隠してしまった山空 その山空の先にあるものは きっと幾万の水を湛えた大きな湖や 空にそびえ立つ急峻な稜線 そしてぱかっと割れた先に流れ落ちる ウォーターホールの世界が広がっているかもしれない でも山空のその先は誰も垣間見ることが出来ない 山空のその先にあるものは 永遠不変の世界 いつしか旅立つ時期が来るのかもしれない アイスマンのように・・・・・・・・・・・・・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.06.17 18:25:58
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