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テーマ:☆詩を書きましょう☆(8465)
カテゴリ:詩
カフェ・ハイドレンジア 07.6.18案山子
凛々とした水郷の紫陽花 その七変化の妙味も過ぎようとしたころ いきなり空が割れ、大粒の雨の到来 楽しく笑う色の群れ 生き生きとした水郷のアジサイ さて、場末のカフェ・ハイドレンジア 今どき仰々しい観音開きの戸を開けて 片隅のテーブルに落ち着く姿 その姿はまるで真昼の決闘を待つガンマン さて、場末のカフェ・ハイドレンジア お勧めは何かなと古びたメニューを開けて ご注文は何ですかをひたすら願う姿 その姿はまるで歳月が流れるピアニスト ふと窓を見るとその先に広がる入道雲 いつのまにか雨は掻き消えて夏の日差し 水郷には虹さえもその小さな流れを包んでる そう、ご注文はカキ氷にして欲しいよ たっぷり蜜のかかったカキ氷 まるでその蜜の流れは氷河期の終焉 幾つものクレバスを次々と創造している 蓮華の花の蜜の味 ひとときの憩いの味風景 さて、場末のカフェ・ハイドレンジア ヤドリギをありがとう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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