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テーマ:☆詩を書きましょう☆(8466)
カテゴリ:詩
浜辺のレクイエム 07.8.14案山子 喧騒の溢れる白い砂浜を僕は眺めていた 多分、その目は遠い遠い海の先へ向いていたのだろう かたわらにいつものギターが寂しく寄り添っていた きっと、もっと楽しい踊りたくなる曲を奏でて欲しいのだろう 白い砂浜では親子のしあわせの声が流れていた でも、それが一時のしあわせで忘却の彼方への出発と気付いてないのだろう 白い砂浜を僕は飽きもせず眺めていた 多分、その耳はさわさわと秋の訪れを感じていたのだろう 側でいつも寄り添っていた君の魂すら感じなかった きっと、いつも束縛の言葉をうとましく思っていたのだろう 砂浜の白さが過去へと誘う言葉をささやいていた でも、それは幻の青い鳥が羽を整えて飛び立つ忘却の世界と気付くだろう 僕は白い砂浜をずっとずっと眺めていた 気が付くと潮が満ち夕暮れが迫り喧騒は静寂へと変化していた でも、僕はずっとずっと白い砂浜を眺めていた お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.08.14 19:00:05
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