案山子の世界

さて、昨日と一昨日のことだが・・・

年に一回だけお手伝いする徳島県のピアノの先生の発表会があった。ここの発表会はＯＢやらお母さん方が率先して手伝いをして、毎年盛況の内に開かれる。人数も多少目減りしているが、今のピアノ講師の中では多いほうだ。もともとはヤマハの講師だったのだが、途中から個人で運営している。ヤマハで与えられた生徒しか見ることが出来ない先生に比べて、しっかりした発表会になるのも当然かもしれない。

ここでは、時々クラシックギターのゲスト演奏をさせてもらっているが、今年は独奏曲２曲を弾いた。１曲目のメルリンの思い出の組曲より「エポカシオン」はそこそこやったのだけど、２曲目のバーデンジャズ組曲から「シンプリシタス」、これがなかなかの難曲だったので、うまく演奏できなかったが、会場で唯一といっていい、クラシックギターを弾いている数学講師の友人から、「よかったよ、特に１、２弦の音が美しくでていたよ」って言葉をかけられ、少し顔が綻んだ。来年もし機会があるなら、また二重奏でもしようって話になった。

楽しい時間が過ぎるのはあっという間で、気がつけば発表会も終わり、打ち上げも終わり、とぼとぼ帰宅の途についた。何か一つのものに打ち込むことが出来、今回も有意義だったのかなって思ったが、何か空しさがこみ上げてくる。価値観を共有できる人がいればもっと張り合いがあるのになって・・・・贅沢かな。笑