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テーマ:☆詩を書きましょう☆(8465)
カテゴリ:詩
煌く瀬戸の海 07.10.14案山子 渡り鳥が季節の時を過ごした瀬戸の海 今は静かに島並みを包み込み 乳白色の空から雨が降り注ぐ 恩恵は雲の隙間から顔を出し 何条もの光の束を届け続けて いま穏やかな砂浜に降り注ぐ 部屋の窓からそっと見つめる瀬戸の海 やがてプリズム光に包まれて 群青色の空には風が流れ出す 情愛は心の隙間を埋め尽くし 幾重もの夢の話をささやいて いま無常の海面に投げかける 陽の傾きが水平線に交差する瀬戸の海 そして海原が太陽を包みだし 黄昏色の空まで鳥が飛び立つ やさしさは漣を照らし続けて 千変もの風の唸りを醸し出し いま金襴の海狭間に埋没した 子猫達が防波堤で鳴いている瀬戸の海 すでに漆黒の闇が木々を包む 黒檀色の空に輝く星々の饗宴 激しさは銀の矢束を降り注ぎ 瞬きを遥か成層圏で繰り返し いま煌く瀬戸の海に融合した お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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