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案山子の世界

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2008.01.21
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カテゴリ:音楽
フェルナンデスが弾くコロンビア組曲を聞いて、何年になるのだろう。La Danza!というタイトルのCDに入っていたこの曲を聞いて、かなりのショックを受けたものだ。それまでは、中南米の曲といえば、A・ラウロ・M・ポンセ・ヴィラ=ロボス、そしてレオ・ブローウェルぐらいしか関心がなかったが、この曲の作曲者の何とリズム感のここちよさ・・・・。丁度、自分の感性とぴったり合う曲だった。このCDを二枚買ってプレゼントしたほどだ。

さて、そんな素敵な曲も、当時無名に近い「ヘンテル・モンターニャ」なんて人が作曲していたことに関心がなく、つい最近まで記憶の片隅にしか残っていなかった。それがYou Tobeのおかげで、直接彼の演奏する姿を垣間見ることが出来た。やはり、弾く曲すべてがここちよく、胸にじ~んとくるものばかりだった。

惜しむらくは、パリのシャンゼリゼ通りで彼が演奏していることだ。まさに猫に小判とはこのことだと感じた。パリの凝り固まった芸術界に、このようなすばらしい感性の持ち主が受け入れられる訳がない。名演奏にもかかわらず、ほんとパリジャンの関心のなさ。まあ、彼も地球上で一番違和感を感じた演奏だっただろう。そこが彼の彼たる所以かもしれないが・・・・ミスタースポック(もう随分お年なのだろうなぁ)のような無表情な顔立ちから、火の出るような南米の曲を奏でる・・・・これこそミスティク、ちゃめっけのある不思議な人だ。

村治奏一あたりに弾いて欲しい曲がごろごろしている。特に、「ブラジル」の編曲はすばらしい。躍動感溢れる演奏だ。


さて、彼の曲に即発された訳ではないが、年末から弾いていた「ダンザ・ブラジレイラ」にもう一度挑戦だ!何、難しいとこは、例によって独断で(笑)編曲するべ。





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最終更新日  2008.01.21 23:52:18
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