|
テーマ:☆詩を書きましょう☆(8464)
カテゴリ:詩
記憶のメビウス 08.2.16案山子 遠くの世界にレンゲの香りが漂っていた 何故かブランコが一つ揺れていた 多分、幼稚園の片隅にあった 乗ってみた うまく乗れなかった 誰かが助けてくれた 誰だったかは記憶になかった しばしばそれが夢に出てきた いつも遠くでほほえんでいた 椿の蜜を吸っていた あまい香りがした 寒かった 香りの風が吹いていた 海を見ていた 島が輝いていた 春の予感がした 大空を飛ぶ羽が欲しかった 記憶の片隅にいつも青空があった それはメビウスの輪のように途切れない世界だった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.02.16 17:17:01
コメント(0) | コメントを書く |