案山子の世界

繰り返す　うねりの中に　身を投ず


2009.6.20

バッハの無伴奏チェロ組曲ト長調プレリュード、何かにつけ耳にする曲だが、チェロの名手パブロ・カザルスによって世に出た曲として有名。演奏としてはヨーヨーマーの音がいい。うねるような旋律が繰り返され、最後に盛り上がって終焉する。人の一生もそんな感じだったら理想的だね。私の場合、今はまだうねりの中、きっともう一度盛り上がりがあると信じている。遅ればせながらギターでこの曲を弾き始めた。しかしこの曲、どんなに名演奏でも、たとえセゴビアでもチェロの演奏にはかなわない。もともとシャコンヌのようにギターにマッチした曲と比べ、ギターには合わない曲かもしれない。音が薄いのだ。