案山子の世界

平和主義　イージスの下　国滅ぶ


2009.6.28

ｙｏｕｔｕｂｅで戦争映像を見てて「ジパング」なる奇妙な漫画に遭遇した。なんとなく幼稚な印象を受けたが、第一話を見て一気に全部見ることになってしまった。漫画とはいえ、今の自衛隊のあり方に警鐘を鳴らす如く、そのすじがきは見事である。多分この作者、自衛隊経験者もしくは国事に携わっていた者か、よっぽどの軍事おたくであろう。ただ、「戦国自衛隊」のような単純なストーリーではなく、まさに近未来に直面しそうな出来事を過去に持ってきていて斬新だ。この漫画が描きだそうとしている事は、過去の戦争と未来の戦争はなんら変わりないことと、一旦有事を迎えると、人間の殺戮は防衛ではイージスの盾をもってしても不可能だということだ。作品の意図としては、日本をアメリカのような大国にするために、一隻のイージス艦で米機動部隊を殲滅させ、太平洋戦争を勝利で収めるってこと。アメリカが敗戦国家になり、６０年後はどうなっているか多分に興味のあるところだ。しかし、恐ろしいことだが昔に比べ今の軍事力はそれだけの力があり、歴史の根底を覆せる事実が浮き上がってくる。軍隊を前にして国防論を唱えているのは日本だけかもしれない。