津山アラカルト
最近、ふらっと近場へ旅に出ているが、遠くや名所に行ったからといって満足度が大きいとは限らない。逆にツアーや予定を立てたり、複数で行く旅は時間に縛られ、場所に縛られ、人に縛られ、骨休みが逆に疲れ果てて帰ってくるのが常だろう。で、今回はどうだった?何の前知識も(少しはあったけどね)計画もなく始発電車で出かけた津山への旅。8割がた待ち時間も含め交通の時間。それはそれで景色見たり(山ばっかりだったけどね)書き物、読み物したりしてまま有意義なときだった。さて、今回のテーマは3つ。すべて想定外。まず、今回津山へ行くきっかけは一冊の読み物。それは・・・戦国武将「森忠政」過去、津山は7~8回訪れているが、前回の湯原温泉以外は、作陽音大(現在は倉敷に移転している)に合格した生徒の荷物運びだったので津山に城があったことも知らなかった。で、まずは津山城へ。駅から近いことがわからず、バスに乗ったが1停留場分だった。入城料金300円払っていざ出発。「何、これ!すごい!」城壁が半端じゃない・・・。これって姫路城に勝るとも劣らないではないかいな。明治2年の廃城の前の写真見たが、姫路城以上の威風だ。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%A5%E5%B1%B1%E5%9F%8E新設の櫓が陳腐に見えてしまう。築城まで60年近くかかったらしい。森忠政は名将だが、これといった功績は乏しい。小牧長久手で戦死した長可や蘭丸のほうが劇的な最後が印象的だ。でもこの城をみるかぎり築城は藤堂高虎なみかも。色が飛んでしまったが、津山城の城壁。さて、二番目のサプライズは想定外。(だからサプライズ・笑)電車の時間待ちが2時間近くあったので、お昼にしようと思ったが、何の変哲もない駅前。案内書で聞くと、「ホルモンうどん」が名物とのこと。「うどんならこちとら本場だい!」と、心で思いながら駅前の店に・・・・。夫婦でやっている店ですごく気さく。津山ってどの人に接しても気持ちいい応対をしてくれる。それだけで心がなごみ、来てよかったって感動してしまう。お汁をサービスして頂き、ホルモンうどんを食したが「むちゃうまい!」完食しましたわ。 ホルモンうどん、800円はちと高いが食べる価値ありまっせ!その店で三番目のことについて聞いたが、地元の人もあまり語りたがらない事件らしい。また、現場の村では未だに緘口令が敷かれているらしい。昭和13年の古い事件。しかし、その特異性、残虐性は最近まで世界一の認定だったらしい。まあ、このことについては下記の記事で知ってもらうとして、今回その事件に近い町にいってみた。http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/tuyama.htm美作加茂駅一日3本の電車しか止まらないこの駅、すごくこじんまりしてモダンでびっくり!結論からいうと、漠然と行ったので、人に聞くわけに行かずどこにあるのかさえわからなかった。でも、ここで大収穫があった。それは・・・。駅のまわりは山と田んぼと川のみの、のどかな田舎。そこを雪混じりの吹雪の中、2時間近く散策したが、これが実に楽しかった。昔は、渓流釣りを通じて自然と接することが多かったのだが、最近は家にこもりがちの生活。自然を満喫できるきっかけが持て幸せな気分やった。そして、気持ちよくなったのは、一人の女性。といってもすれちがっただけだったのだけど、マスクにサングラスといったいでたちの私に、にこにことして「こんにちは!」って声をかけてくれた。幸せな気分。でも後から考えたら不思議な感じもしていた。ぽつんとしたところに急に現れた感じだし、ほんと美しい人がこんなにあいそうがいいなんて・・・なにか「八つ墓村」の小川真由美に似ていたような・・・。事件に関係のある人だったりして・・・・、いやいやこんな考えよそう。のどかな情景 豊かな清流朝、6時過ぎから夜9時近くまで、まる一日の旅でした。