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2010年05月01日
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カテゴリ:アートごと
珍しく世間並みのゴールデンウィークになったので、Y市在住の模型仲間であるW氏とお出かけ。
地元ローカルのK新聞で告知の出ていた『戦場の記録~朝鮮戦争報道写真展』を見にY市の「新聞博物館」まで行きました。
チラシ
戦車模型を趣味にしていると一通り近代戦争の歴史に対する知識が集ってきたり、模型のテーマも「第一次大戦」「第二次大戦」「ヨーロッパ」「太平洋戦争」「朝鮮戦争」「ベトナム戦争」「中東」などと戦争ごとににジャンルわけされてゆきますが、その中でも朝鮮戦争はあまり資料がまとまっていないので、ぜひ行ってみる事にしたのです。
Y市は開港以来日本のいろんなモノの発祥地になったようで、この新聞博物館も歴史の流れを感じさせる重厚な佇まいを見せてくれています(外観から撮っておけば良かった)。
正面階段
建物の清掃で日銭を得ている私の目には、この古くて複雑な建物を美しく維持する事がどれだけ大変なのかがイヤというほどよくわかります。
印刷機械
無料で見れるブースに鎮座する巨大印刷機械。単純に見ても3階建て分くらいの大きさ。
一時間に数万部の新聞を印刷できるモンスターなのですが、変にへばりついてる電光掲示板はこの機械の説明ではなく単に現在のニュースを流しているだけという、なんだか意味不明な演出がされています。

で、写真展。撮影禁止だったので画像はありません。
お目当ての戦争報道の写真は写真そのものと新聞にどう掲載されていたかを同時に展示し、新聞報道がどうやって朝鮮戦争を報道してきたかが分かる仕組みになっていました。当時の日本によく似たソウル市の街並みが破壊されている光景に「日本も本土決戦などといったらこうなっていたろう」と思わずにはいられません。この戦争でソウル市は4度も戦線が通過するという災難にみまわれたといいます。
・逃げ惑う難民は北や南の区別なく老人や女子供ばかり。
・捕虜は隠し持った武器での反抗を恐れて丸裸にして連行されたり
・石油精製所が爆撃で月の表面のようなクレーターだらけになってたり
と、初めて見る朝鮮の様子は、酷薄な戦いだった事実を無言で語っていました。とある従軍記者の装備品一式(ヘルメットから軍服、靴下や記者証、カメラなど)や、GHQからの『こういう報道はするな』というお達しなどもあり、実に資料性の高い展示でありました。
置いてあった感想ノートには「マジヤベッス」とか「パネェッス」といった軽薄な若者言葉もありましたがそんな軽薄そうな若者にも、戦争の悲惨さはちゃんと伝わっただろうと信じたいものです。
ついでに常設展示で「近代新聞の歴史」も見学しましたが、昼食抜きの3時間ほどみっちりと新聞知識と付き合ってさすがに疲れたので、博物館から外の弁当・惣菜店でパンを買い込み、Yスタジアムの花壇のヘリで食事を取りました。
やっと安定した天気のおかげもあってなんだかお祭りのような空気の中、W氏と模型・軍事談義をひとしきりした後、さらに大型模型店へ赴き、私のゴールデンな連休は早々に終わるのでした(つまり他に出かける予定を立てられなかったのです)。

…余談
その大型模型店ではうっかり「よく似た別物を買ってしまい」、返品のために一人で次の日にもう一度来店しなければならなかったのでした。
K駅の橋
Y線のK駅は、駅を出るといきなり川沿いの風景が広がり、大きな橋を渡った先に巨大ショッピングモールがあるという不思議な風景であります。





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最終更新日  2010年05月04日 20時42分03秒
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