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カテゴリ:アートごと
このブログでも度々登場している「東京都近代美術館」。
ここでやってる「ジャクソン・ポロック展」へ行ってきました。 昨年の「岡本太郎展」に比べると入口の混雑もなく、「フツーの人には良さがわかんないだろうなぁ」と半分マニアックで歪んだ優越感を感じつつ入場すると、、、。 正直、20世紀の巨匠と日本の現代アートファンを舐めてました。予想以上に会場内はいろんな世代で賑わっています。「高校の教科書で見て衝撃を受けた」とかポスターにあった「門外不出、○○○億円の作品初来日」などというコピー(無粋だよなぁ)で行くのを決めた私の方がミーハーだったかもしれません。 例によって展示作品は撮影禁止ですが、今回は一番最後に再現されたポロックのアトリエだけ撮影OKだったので撮ってきました。 戦後になると映像技術の浸透でアーチストの制作現場が映像で記録されるようになったので、こうした再現が可能になりました。会場でもその映像が放映されていましたが、そこに映った壁のスキマまでこのように再現されてて可笑しかったです。 ポロックは床に置いた板やカンバスに絵の具を投げつけてゆく技法で制作したので、床も彼の作品のように絵の具が踊っています。 展示内容は4つの時期(黎明期・発展期・絶頂期・凋落期)に分かれていて、やはり絶頂期の展示に力が入っている分、凋落期をあまり好意的に紹介していませんでしたが、この時期の新たな模索やもがき苦しみも味わい深く、ポロックをよく知る上で必見の内容でありました。 彼自身が言った「音楽のように楽しむアート」を見て、私は映画を一本見てきたような高揚感を感じながら帰宅するのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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