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テーマ:知的障害者福祉(47)
カテゴリ:午後の紅茶
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「こころみ学園」という知的障害者授産施設は、もともと栃木県足利市立の公立中学校の教師が一念発起して設立した。 知的障害児教育にたずさわるうちに、「この子たちが大人になったとき、親がいなくなったとき、どうやって自立支援ができるのか」という深刻な悩みが動機だったという。 設立50年。 最初の参加児童も、今では高齢者になっているという。 経営が軌道に乗り、アメリカからワインの専門醸造技師も招いた。 今では技師も日本人女性と結婚し、常勤幹部となり、アメリカの葡萄園も買収して経営しているという。 成功には理由がある。 知的障害の授産施設は多く単純作業、したがって労働単価が安い仕事が選ばれている。 労賃も安いし、労働時間も短く、労働効率も悪いから、工場労働では経済的に自立できない。 地方自治体が財政支援すると、急に物欲を出した経営者たちが、労賃の補助を不正経理で横取りしてしまう。 それでも知的障害者たちに職業選択の自由はない。 しかし、ココファームでは最初に葡萄畑を開墾し、知的障害者とともに農業をやり、結果的にワイン製造に発展した。 ワインは高額商品。 しかも貯蔵に手間がいらないから、ゆっくりと売れる。 支援の輪が広がり、健常者の技術者もボランティアで参加するようになった。 いま、ココ・ワインは九州・沖縄サミットで各国首脳が飲んだワインとして大人気だそうだ。 最初は特定の支援者たちにジュースを売るしかなかったであろう嘆きの日々だったであろう。 今日はボジョレー・ヌーボーの解禁日だが、そんなことはどうでもいい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.11.20 13:46:50
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