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林鳥巣のどっちらけ

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(続き)これで最後の投稿となります。
今暫くお付き合い下さい。



【Q3:先程ウガンダ人の民間警備要員について少し触れられましたね。
他にもそうした民間警備要員を見たことはありますか?
また、彼らについてどのような印象を持ちましたか。】
すみません、米軍以外のことばっかり質問して・・・。

■「A3:まずウガンダ人について言えば、彼らは皆非常によく訓練され、豊富な経験、高度で多種多様な戦闘技術を身に付けていた。



私と特に親しくしていた一人は元少年兵だったが、彼にはナイフの扱い方と追跡技術を教わったよ。また、ウガンダ人以外にはケニア人、ガンビア人なども見かけたことがある。

白人もいたよ。
だいたい東欧の人間だ。
ポーランド人とか、クロアチア人、ボスニア人、ウクライナ人、リトアニア人・・・とにかくスラヴだ。それ以外に西欧出身者もいたと思う」





ここで僕から間の手的に若干不謹慎な再質問を挟みました。 



■【Q3.5:  ・・・ つまり、貴方がイラクで見たコントラクター達は(※あの)クレセント・セキュリティ・グループの社員のようではなかった?」】

■「A3.5 (盛大に苦笑)基本的にはそうだ。
彼らは優秀だった。

(若干の間)

・・・彼らの多くはイージス社のスタッフだった。
月給は大体100ドル前後。
アフリカ人のコントラクターは戦死すると、死体はその場に埋めるだけで簡単に処理された。
野良犬のようにね(※確かにlike a straydogと言っていたが、通訳さんは気を使ってかこの部分を省略していた)。
記録にも特に残らない。
彼らには帰りを待つ家族などいないからだ。
(※筆者注:P.W.シンガーの名著戦争請負会社にすら『アフリカ人傭兵は死んだら埋めて捨てるだけ』とは書いていない。

更に『身寄りがない』という記述は明らかに怪しい。下記の09年3月6日付ザ・クリスチャン・サイエンス・モニター紙記事によると『現在10000人以上の貧しい東アフリカ諸国出身傭兵が米軍撤退の進むイラクで活動』しているとしており、

http://www.csmonitor.com/World/Africa/2009/0306/p04s02-woaf.html/%28page%29/2

また具体的な複数の実例を挙げて出稼ぎの報酬で家族を支え、起業するウガンダ人傭兵達について記している。彼らの全てが身寄りのないならず者とは到底思えない。
またこの記事ではその報酬は『月600~1300米ドル』とあり、軍曹の話す『月100ドル』とは随分開きがある。
発表されているよりずっと酷い給料天引きが横行しているのかもしれない。

そして傭兵派遣事業を重要な外貨収入源とし「これは奴隷制ではない」と強調するウガンダ外相が「イラクで死んだウガンダ人は未だたったの一人だけ」と主張する一方で、より多くの傭兵が戦死しているとする複数の証言があると指摘している。
この軍曹の証言も、その一つに数えて然るべきではないだろうか?
報酬面も含め、その実態は報道されているよりも遥かに厳しいようだ。)




まあ・・・彼らは優秀だった。
優秀だったが、例えば日本のような国での生活には到底不向きな連中ではあった。
少々乱暴な奴らだった(※筆者注:具体例=イージス社社員がイラク民間車両に無差別に発砲する様子 http://www.liveleak.com/view?i=c15_1333825385 )。
さっきのボスニア人なんかは・・・”ZZトップ”ってわかるかな?
ZZトップみたいに長いヒゲを伸ばして、ぶっとい葉巻を加え、凄く汚いM4やAKを持ってたよ」

(※ちなみにZZトップってこんなの http://pic.twitter.com/q37uyou4 )


コントラクターの他、同盟軍の連中にも遭った。




※小馬鹿にしたようすで)バグダッドのイタリア軍だ。
あいつら揃って自分がなんで此処に居るのかわからないって顔をしてた。
俺たちもなんであいつらがイラクに居るのかさっぱりわからなかった。
第一、なんだあの格好。
気色悪い迷彩に『特殊でございます』と言わんばかりに身体じゅうベタベタ派手な徽章つけやがって」



・・・酷いw




以上です。
他にも僕以外の方が行った質問もありましたが、よく回答内容が思い出せないので割愛します。
質疑応答が終わった(※というか通訳さんが別件で呼び出されて自然に解消)後は、この空軍軍曹殿の提案でiPhoneに入ったあちらでの写真を沢山見せて貰いました。

空軍特殊作戦学校時代やイラク・クウェート・沖縄での写真もありました。
訓練を施したというイラク軍兵士3人の姿もあり。
パトロール任務中の車内や車列を写したものにはやはり皆さん食いついていたようです。
因みに彼曰く「イラクの気候はまだマシだ、バグダッドの気候は少なくとも自分には快適だった。クウェートは暑すぎる」 

みんなで写真を見せて貰っている間、(※唯一英語だけで質問していた)僕に「早う訳せ」と言わんばかりの視線を何度もくれるので、彼の解説の後半だけはその場に居合わせた参加者さん達に適宜和訳して聞かせました。 
まあ僕は語学力全然ないので、あちこちテキトーだったり端折ったりしてましたが。


握手した手のまあなんと力強かったこと・・・当たり前でしょうが。   
あ、彼の名誉と腐女子の皆様のために付け加えておきますと、かなりイケメンでした、ハイ。   

以上悪文垂れ流し、長々と失礼致しました。何かの参考になりましたら幸いです。





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Last updated  2012年06月13日 18時40分50秒
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