面白いメルマガが・・・
面白いというか自分が全く知らなかった郵政事業内容などが述べらているメルマガを友人が廻してくれました。まあ、このメルマガが全て真実で無いと仮定しても、美味しい汁をすってる方達が、民営化させたく無い理由の一部は解っちゃいます♪反対派議員のみなさん、こういうのが白日にさらされても反対出来ますか??? って感じですけど、平気な方じゃないと勤まらないお仕事かも知れませんね?という事で、ご興味ある方は、廻されてきたちょっと長いメルマガをどうぞ♪ 「特定郵便局長」という特権階級 ■■■■■第132号■■平成17年8月1日発行■■■■■◆ ■ 謎の訪問者たち ■ プラントを輸出する企業なら、かならずお世話になる公的融資 機関がある。 東南アジアの○○国に発電所を建ててしばらくしてからのこと だ。 この公的融資機関の人が申し訳なさそうに電話してきた。 「泉さん、○○国の◇◇発電所に 5名ほど訪問させていただき たいのですが。お客さんの了解をとっていただけないでしょうか」 「お安いご用です。いつですか? 車をお出ししますよ。 邦人 の駐在員同行はちょっと無理ですが、現地社員を同行させましょ う。万一何かのことが起こったときのために」 「いえ、泉さん、とんでもありません。すべて わたくしどもで アレンジします。発電所の訪問許可だけ客先から取ってほしいの ですが」 「そうですか。ご遠慮なさらなくていいんですけど。……とこ ろで、訪問されるのは、どなたですか」 「それがね…… 郵便局の人たちなんですよ」 え? 何、それ? === ■ 郵貯人間の物見遊山 ■ まだ郵政省があったころだと記憶するが、さだかでない。 それにしても、何で郵便局の人たちが海外の発電所を見に行く のか。 プラント代金の大半をまかなう、日本からの公的融資の資金源 の少なからぬ部分が、郵便貯金から回りまわって来ているからだ、 というのだ。 郵便局からの資金が有効に使われていることを見せるために、 郵便局の人たちに○○国の◇◇発電所を訪問していただく、とい うわけ。 へえ、特権階級だね、郵便局の人たちって。 どうせ物見遊山だろうよ。 発電所見てどうするんだい。 高い煙突の下で炭坑節でも踊って宴会かい? と茶々を入れたくなった。 公的融資機関で働くわが友がかわいそうだった。 郵便局の皆様をご接待とはね。 郵便貯金が、普通の民間銀行になれば、こういう時代錯誤は金 輪際(こんりんざい)なくなるだろう。 郵便貯金の世界にいまも蔓延(まんえん)しているであろう特 権階級気分には、鉄槌(てっつい)を下さねばならぬ。 ■ 庄屋さんが局長さんになった ■ 全国津々浦々に約1万9千人いる特権階級。 (平成17年6月末の数字では 18,922名。) 「特定郵便局」の局長さんたちである。郵政民営化に激しく反 対している人たちだ。 激しく反対するということは、よほど旨みがあるのでしょうね、 と考えるところからスタートするのが常識というものだ。 特定郵便局って、何? 明治時代に郵便の制度を作るとき、江戸時代からの飛脚その他 の運送業者にうまく転業・転職してもらったことはよく知られて いる。 だが、全国にネットワークを作るためには、それだけではすま なかった。 全国の村々に郵便局を公費で一気に設置するのはたいへんだ。 そこで、庄屋(しょうや)さんのような町々村々の名士に、自 宅の一部を郵便局へと改造・転用してもらった。 これが特定郵便局。 庄屋さんが、特定郵便局長さんに生まれ変わった。 政府はこのご恩をしっかり忘れず、基本的に特定郵便局長の地 位は親から子へと世襲された。 現在では「公募制」になってはいるが、赤の他人が突然に特定 郵便局長になるということは、まずないそうだ。 ■ 月々35万円のアブク銭 ■ 国の事業のために自宅のスペースを供出するとは、簡単にでき ることではない。 何と尊(たっと)い、無私の心をもった人たちなのでしょう、 特定郵便局長さんって! ……てなことが、世の中にあるわけないでしょ。 そんなみごとなボランティアが、世襲で1世紀以上も続くわけ がないでしょう。 特定郵便局長さんは、公務員扱いで給料が支払われる。 まあ、これは当然です。 それに加えて、特定郵便局長さんが郵便事業のために提供する 自宅スペースには、潤沢な賃貸料が支払われている。 全国1万9千ヶ所の特定局長さんの自宅スペース借上げのため に、年間総額どれだけのお金が支払われているでしょうか。 何と、800億円を超える金額が賃貸料として支払われている。 単純に割り算しても、局長さん1人あたり毎年421万円が、 公務員としての給料とは別に支払われているわけだ。 取りっぱぐれのない月々の家賃収入35万円なり、ということ になる。 ■ たかる人々は、公私の区別を忘れ ■ とうに減価償却しきっている敷地と家屋だろう。 大都市圏を除けば、特定郵便局のすぐ近くに空き家、空き地が ごろごろあるはずだ。 断言してよいが、民間企業にやらせればタダ同然で手ごろな空 き地を借りて、耐震・耐火・安普請の局舎をつくり、ウン百億円 の経費削減ができるだろう。 特定郵便局長という世襲の特権階級が得ている報酬は、少なく とも賃貸料部分はアブク銭だ。 アブク銭あるところ、必ずこれにたかるのが代議士さんである。 自民党の野中広務(ひろむ)が、特定郵便局長を集めて自民党 への選挙協力を公然と要請する風景が、テレビニュースになって いたことがある。 せめてコソコソやってくれよな、と言いたかった。 ただでさえ忙しい(はずの)特定郵便局長を自民党の選挙奴隷 としてこき使うという公私混同の極み。 そういう社会の恥部を堂々とテレビニュースにさせて恥じるこ とのない、郵政(=放送行政)のドン、野中広務。 公と私を分かつ座標軸が、完全に狂っているではないか。 野中代議士は特定郵便局長を前に何と講釈を垂れたのか。 おおかた、 「自民党が負けたら、てめぇらがもらっているアブク銭も、もら えなくなるかもしれねぇんだぞ。わかってるだろうな」 というようなことを、京都弁でしゃべっていたのだろうか。 ■ 「特定郵便局」を「簡易郵便局」に統合せよ ■ 郵便局には、大きく分けて3つの種類がある。 数がいちばん多いのが、今回槍玉にあげている「特定郵便局」。 平成17年6月末現在で全国で 18,922 ヶ所あった。 局舎を公費で建て、局長の人事異動がある普通の郵便局、すな わち「普通郵便局」。 これが全国に1,308ヶ所ある。 残りが「簡易郵便局」で、全国に4,447ヶ所。 ほら、スーパーマーケットや大学構内にある郵便局。 あるいは、市町村役場の支所や農協などに同居している郵便局。 民間人や地方公共団体に業務委託している郵便局だ。 さて、民営化後の郵便局のあり方。 それは「特定郵便局」を全て「簡易郵便局」にし、特定郵便局 長をただの会社員にすることから始めるべきである。 ■ カネの動きの合理化で日本の活力を維持 ■ ふつうの民間企業では、転勤可能な人は転勤不可の人より高い 給料をもらうのが当たり前だ。 これまで特定郵便局長という特権階級だった人も、明日からは ただの郵便会社の幹部社員だ。 転勤が嫌なら、それもけっこう。 しかし給料はそのぶん、下げさせてもらう。 国費で借り上げていた局舎の賃貸料も、その土地土地の相場に 合わせて見直しが必要だ。 もし、安い物件が他にあるのに、「特定郵便局長」が自宅スペ ースの賃貸料値下げに応じなければ、どうするか。 郵便会社としては局長さんに一定のリフォーム代を「さよなら 賃」として支払って、安い物件を利用した新局舎を設けるべきだ。 郵便貯金や郵便保険も、場所によっては地方銀行に業務委託す る、といったことをやってもいいと思う。 郵政民営化によって、カネの動きの合理化が促進されることを 願ってやまない。 それが、少子高齢化のなか、日本の活力を維持することにつな がるからだ。 だから、国会の中国奴隷たちが、郵政民営化に反対するわけだ。 もう時効になったろうから書いてもいいと思うが、商社の仕事 で一度だけ「郵便局」の世界に遭遇したことがある。 ▲ 反響 ▼ 千葉市にお住まいの読者の方から7月26日にメールをいただ きました。 ≪7月24日号「成田空港のエイリアン」を読みました。 反対派住民が立ち退かないために大幅アップする成田空港の工事 費。 金額の多さに驚いています。騒音対策もいっそう大変なんでしょ うね。 数年前、勤務先で原子力事業部に在籍し、廃棄物処分について諸 外国の基準や国としての取組体制等を調べたことがあります。 スウェーデンでは、最大多数(?)の幸福が優先され、それによ って転居等しなければならない場合は、転居するのが当然、とい う考え方だったと記憶します。 土地を買い取るときに、価格の特別な上乗せ等はしないというも のだったと思います。(かなり曖昧な記憶ですが、) こうしたシステムであれば、日本のように「土地成金」が出るこ とはないし、いわゆる「ゴネ得」のようなものもありえないのだ なぁ、と感じたのを思い出します。 現状がどうなのか再確認はしていませんが。 土地買収において、もしかりに土地価格の特別な上乗せを行うと すれば、それはけっきょく他の住民の税金を横取りするに等しい ことでしょう。 ところが、日本ではそういう視点で光を当てた報道はなされない。 土地買収される側がひたすら弱者、というような報道になりがち です。 ◎ 心でっかちな日本人 ◎ 一般に、日本人は和を尊び、西洋人は個人主義的、といったこと が言われがちです。 しかし、学生時代にホームステイした米国人家族の生活(教会の 清掃や、寄付のための奉仕活動に非常に熱心。街もきれい。)を 思い出すと、そこにはじつにみごとな「和」があり、親切心が輝 いていました。 その一方で、日ごろポイ捨てを躊躇なくやってしまう日本人の姿 があるわけで、そんなところに個人しか見えていない日本人を感 じることもあります。 最近、山岸俊男著『心でっかちな日本人 ―― 集団主義文化とい う幻想』などを読んで、自分が今までいぶかっていたことを率直 に指摘してくれていて、ああ、日本人は逆にかなり個人主義なと ころもあるよねぇと、共感を覚えるところもありました。 「国民性」の議論は、あまり乱暴に一般化してしまうと危険だと いうことは、心しておくとして。 全ての米国人が、私の出会った家族のような人々であるわけでも ありませんし。 とりとめもなく書いてしまいました。 今後のご活躍お祈り申し上げます。≫ ■執筆・発行 泉 幸男(いずみ・ゆきお) http://www.f5.dion.ne.jp/~t-izumi/ (これまでの号もこのサイトで見ることができます)