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2011.06.28
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カテゴリ:アメリカ・カナダ

ほかの地域は知らないが、カナダのトロント周辺は今日で学年度が終了し、9月まで2ヶ月強の長い夏休みに入る。卒業生に関してはちょっと前に卒業式を終え、すでに夏休みに入っている連中も多いようである。

卒業式といえば、20年前にアメリカに初めて移り住んで知った言葉&習慣に「Prom」というのがある。いわば高校卒業記念のダンスパーティである。むかし『キャリー』というオカルト映画のクライマックスで、超能力を持つ主人公の女の子が卒業ダンスパーティの会場で念力を使ってクラスメートを血祭りに上げていくシーンがあるが、あのダンスパーティが「プロム」である。

卒業ダンスパーティとは言っても結構フォーマルで、女子は何万円もする派手なイブニングドレス、男子はタキシードを着て参加する。そして、『キャリー』の中でもあったとおり、男女とも必ず「プロム・デート」と呼ばれる異性の同伴者を連れて参加することになっている。

北米のこの習慣は、長い間オレにとって謎であった。どうやって誰もがプロム・デートを見つけているのだろう?...ということである。美男美女であれば、前からいたガールフレンドやボーイフレンドをそのまま同伴するか、あるいは前から好意を持っていたクラスメートに気軽に声を掛けたり掛けられたりして比較的容易にプロムデートとのカップリングが成立するであろう。しかし、在学中にほとんど異性と口をきいたこともないようなパッとしない男女がクラスにも多数いるはずではないか。

そんなパッとしない連中だと、男子の場合は次々と女子に声を掛けては断られまくり、女子の場合は誰からも声を掛けられずにプロムの日が迫ってくる。モテない男女にとってこれは恐ろしいプレッシャーだと思う(笑)。どうやら北米、とくにアメリカみたいな国では、プロムのような機会を作って、年ごろの男女には無理矢理にでも相手を見つけてカップルを組ませようという魂胆があるようだ。いわば強制的な集団見合いのようなものである。「売れ残った」の連中でも、最終的には売れ残り同士ででもカップルを組ませようという社会的プレッシャーが存在するということだ。

ずっと前の日記でも書いたが、北米では大都会でもない限り、圧倒的多数の人間が30歳前に結婚している。30歳を過ぎて独身・彼女(彼氏)なしだったりすると、暗黙のうちにゲイということにされかねないくらいだ。要は、「プロム」のような強制集団見合いが成立するくらいカップリングへの社会的プレッシャーが強い文化なので、「適齢期」になるとまさにプロムの感覚でパーティだのバーに行ったり教会活動だのに参加しては意地でも相手を得る積極的な努力をしているということなのだろう。

ところで、もう1つの謎なのだが、在学中にカミングアウトして「ゲイ宣言」をしてしまったような高校生はプロムの場でどうするのであろうか。アメリカの統計では、10人に1人がゲイだというが、これは40人のクラスに4人もいることになるので無視できまい。ちなみにこれは以前アメリカのテレビで見たのだが、最近では堂々と同性のボーイフレンド・ガールフレンドを連れて参加したり、中には男子生徒がパーティドレスを着て女装し、ゲイのボーイフレンドと参加して野次られるケースが実際にあるらしい。まあこんなのはある程度進歩的な土地の学校じゃないとあり得ないことで、田舎では誰もが自分の性的傾向を隠し異性のプロムデートを見つけて参加しているに違いない。

あと、これも永年の謎だったのだが、男子校や女子校ではプロムはないのか。まあ北米の場合、公立校はどこも共学で、私立でも共学でない学校は少数派ではあるのだが、そういう学校では卒業時にプロムをやらないのだろうか。
オレは先日、この謎をカナダ人の知人に訊く機会を初めて得たのだが、どうやら北米の男子校・女子校の間では「兄弟校・姉妹校」制度があるらしく(笑)、プロム・デートはその兄弟・姉妹校同士で融通し合っているようである(笑)。したがって、オレの高校時代のように、3年間で口をきいた家族以外の女性は食堂のおばちゃんだけという状態のまま卒業してしまうような偏向した青春時代を免れているようである。

まあでも、かつてはそんな“先進的”な北米の高校生を羨んだことのあったオレも、背後に隠されたそういう社会的プレッシャーのことを考えると、40半ばになっても気軽な独身の身を続けて社会的制裁を受けずに済む日本に生まれ育ってよかったなあ、と思ってしまうわけである。





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Last updated  2011.07.03 06:37:29
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