1517095 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

おいでやす。郡山ハルジ ウェブサイト。

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

郡山ハルジ

郡山ハルジ

Freepage List

Marathon/Triathlon


完走記-荒川マラソン(2003.3)


完走記-バンクーバーマラソン2003


北丹沢12時間耐久山岳レース


東日本国際親善マラソン


北海道マラソン2004


Traverse City Bayshore Marathon 2005


シカゴマラソン2005


IRONMAN 70.3 Steelhead 2007


アイアンマンへの道


アイアンマンへの道(後編)


Ironman USA Lake Placid 2010


Music


「殿様の生活」デビューまで 編


オイラがイイと思うLP 10撰


5人の歌姫 - My 5 Sirens


80年代 ハードコア伝説


80&90年代オルタナティブ10撰


初期 And Also The Trees ベスト5


Pixies の哲学


Travel


インドで死にかけた話 (1987)


ヒッチハイクで北欧へ(1992)その1


ヒッチハイクで北欧へ(1992)その2


異境の地① クレタ島のヌーディストビーチ


異境の地② ギリシャ・メテオラの修道院


キリマンジャロへの道(前半)


キリマンジャロへの道(後半)


マチュピチュとインカ・トレイル


ナスカの地上絵


アコンカグア、2011 冬


Canada/United States


オイラの部屋から見た景色


ナイアガラの滝 ウェブ・カム


Art Works


アメリカの大学時代の作品(おバカ系)


アメリカの大学時代の作品(ハードコア)


Joel-Peter Witkin ギャラリー


Book


モテない青少年に贈るコアな5冊


レベル別 ペーパーバック入門


Misc.


死んだ友人Jのこと


死んだ友人Hのこと


ネコの記憶


アメリカの大学の思い出(英文)


対談:ハルジ&歌子 「美」は地球を救う?


Movie


ボクの好きな映画5選


Milla & Me


.


Keyword Search

▼キーワード検索

2011.08.08
XML
カテゴリ:時事

ロンドンがエライことになってますね!
ロンドンだけでなくイギリス中のほかの都市に飛び火して同時多発的に燃え上がってる感じです!

最後に楽天日記を更新してから2年半も経つロンドン在住の鰻坂ワタル氏に安否を尋ねたところ、「無事です、略奪を見ました、エキサイティングですね」との返信が来ました。ビジネスマンになってもさすが根がパンクな鰻坂さん、こんな不穏な事態をエンジョイしているみたいですね!

70年代末期、不況下のイギリスで仕事もなくブラブラしていたロンドンの不良どもが、パンク・ロックを自称して「♪オレはアナーキストだ、イギリスに無政府状態を、その日はいつかやって来る」(セックス・ピストルズ『アナーキー・イン・ザ・UK』)、「♪ロンドンが退屈さで燃え上がっている、ダイヤル99999を回せ」(クラッシュ『ロンドンズ・バーニング』)と歌いましたが、30余年を過ぎてついにホントにアナーキーがイギリスをおとずれ、ロンドンが燃え上がってしまったって感じですか。

ボクはとっくにパンク・ロックが下火になった80年代末期にロンドンから南に鉄道で1時間くらいの海沿いの町に4~5ヶ月住んでいました。留学を口実に大学の4年次を休学して実は後輩とバンドをやっていたのですが、留学をせずに大学構内をブラブラしているのを大学の事務員に咎められたために、ホントに留学しなければいけなくなり、当時ボクが愛していたポスト・パンクの暗くて内省的で過激な音楽がいっぱい聴けそうなロンドンの近くに語学留学することにしたのです。

ロンドンというか、イギリスには軽い憧れを抱いていました。当時、ボクがカッコいいと思う音楽はみんなイギリス発だったからです。

まあ、80年代のイギリスというと、当時はデュラン・デュランとかカルチャー・クラブとかデペッシュモードとかいったメジャーなバンドが日本でも流行っていました。でも、そんな誰でも聴いてそうなバンドを「ケッ。」とか思ってバカにしているアート系のスカシた連中が聴いているのは、「キュア」とか「コクトー・ツインズ」とか「シスターズ・オブ・マーシー」とかいった暗くて内省的な音楽でした。ボクは、イギリスに行けば、そんな音楽がいつもライブで聴けて、ライブ会場には自分と同じような美意識を共有するカッコいい人たちがいっぱい集まっていて、レコード屋ではレアなアルバムとかが入手し放題であるような幻想を抱いていました。

しかし、それが幻想であることに気づくのには、ロンドンを2~3回も訪れれば十分でした。

ボクは毎週とは言わないまでも隔週くらいでライブなどを聴きにロンドンに通っていました。ある日、ロンドンに向かう列車の中で、どこからか聞き覚えのあるキュアの曲が漏れ聞こえて来ました。いったいどんな人が聞いているのだろうと興味深く思ってその音の元を追ったところ、その席にはいかにもダサくて不潔っぽくて無教養そうなイギリス人の女の子が陰鬱な面持ちでウォークマンを聴いているのでした。

ライブハウスに行っても同じでした。そのテの音楽を聴きに来ているのは洗練されたアート系の連中などではなく、イギリスから一歩も外に出たことがなく、日本がどこにあるかもろくに知らないような、貧相で無気力で不衛生な男女ばかりなのでした。

日本ではオシャレなスカシ系の連中が聴いているバンドは、実はイギリスでは労働者階級のお気に入りだった事実はボクにとってショックでした。イギリスではアートなんかに関心を持つ洗練された上層階級はパンクやニューウェーブなどではなく、クラシックやニューエイジ系の環境音楽や民族音楽みたいなのを聴いているみたいでした。

そんなわけで、ボクはイギリスに住んでいた期間、ヨーロッパからのほかの留学生の友だちはたくさん出来たものの、イギリス人の友だちはさっぱり出来ませんでした。カンタンに言うと、イギリスのこの明確な階級の壁みたいなものに馴染めなかったような気がします。

ロンドンに関しても、ガールフレンドと2人でデートした数少ない楽しい記憶を別にすると、いつ行っても天気が悪くて(笑)、街並みもゴミゴミしていて、街を歩く人たちも不機嫌そうなこの街に、幻滅こそすれあまり好い印象を持つことのないまま帰国したのでした。

その後、アメリカの大学留学中と、アメリカの仕事を辞めて帰国する前に2回ほどロンドンに滞在して、ちょっとは印象は変わったかも知れませんが、結局当初の幻滅を克服することのないまま今日に至っています。

まあ今回の暴動も退屈でエネルギーばかりを持て余した底辺の若者たちが憂さ晴らしにやっているような感じですが、30年前のパンクムーブメントと同じく、イギリスみたいな格差社会にはいつもこんな鬱屈した火種があるのかも知れません。それにしても、アナーキーでも何でもいいけど、略奪とか暴力じゃなくって、パンク・ロックみたいなアートの形式でその鬱屈を表現して欲しかったところです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011.08.10 13:30:48
コメント(8) | コメントを書く
[時事] カテゴリの最新記事


Category

Favorite Blog

1万5千円のお茶 New! 放浪の達人さん

大竹中洞窟(伊良部… New! トイモイさん

国際ロマンス詐欺主… シャルドネ。さん

あるマスコミ関係者… 心斎橋ワタルさん
鰻坂ヒカルのロンド… 鰻坂ヒカルさん
HEADING NOWHERE pinkoysterさん
走走走 歌唄歌 走る… MickeyKさん

Comments

 郡山ハルジ@ Re[1]:飲尿備忘録(09/25) エンジェル フェイスさんへ 飲尿は5ヶ月…
 エンジェル フェイス@ Re:飲尿備忘録(09/25) 飲尿するなんてすごいです。 実は私も数年…
 郡山ハルジ@ Re[1]:Gerhard Richter(08/18) 放浪の達人さんへ 日記では触れませんでし…
 放浪の達人@ Re:Gerhard Richter(08/18) youtubeでGerhard Richterの展覧会動画が…
 郡山ハルジ@ Re:鰻坂ヒカル(07/26) 箕面の実家に1週間くらい居たらしいよ。意…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X