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カテゴリ:たわごと・仕事・愚痴
2週間ほどのカナダ滞在から帰国した交際相手の女性から届いたEメールに、
『旅行の話がてら、結婚を前提としたお付き合いになりそうなことを両親に話しました』 との一文があった。 ボクは彼女と交際する前からご両親とは面識があり、 そのお嬢さまと交際するからには改めてご挨拶しなければならないだろうとは思っていたのだが、 『両親に話した』の一文を読んだ途端、自分が緊張していることにすぐ気づいた(笑)。 彼女の両親と面識があるとはいっても、彼女との交際においては両親のことはさほど意識していなかったので、 『両親に話した』のひと言で彼女とその両親とが頭の中でつながった途端、 事の重大さがはじめて明確に意識されたのである。 仮に彼女のご両親が戦後の生まれでボクたちもリベラルなしつけを受けていたのであれば、 両親がどう思おうが自分たちの好きなようにするまでのことなのだが、 戦前・戦中の教育を受けた両親の厳格な道徳観のことをよく知っているだけに、 ヨメイリ前のお嬢さまと一定の時間を一緒に過ごしたというだけで自分はかなりの禁断を犯しているのである(笑) 彼女のご両親にご挨拶している最中に、彼女へのあんなことやこんなことをふと思い出してしまったら、 ボクはきっと即座に土下座してハラキリをしたい気持ちになることであろう。 緊張を感じるのはそういった交際の中味ばかりではない。 なにせボクは定職のない海外在住の40代中年オヤジなのである。 彼女の方が社会的に尊敬される立派な職業に就き社会的な信用がある人物だというのに、 相手のボクときたらたまたま喋れる英語でかろうじて口を糊しているというだけで、 社会的地位もなければ年齢相応の収入もなく、 アイアンマンだのアコンカグア登山だの言っては貯金を切り崩して遊び呆けているヤバイ中年男なのである。 彼女の証言によれば、彼女のご両親はボクが比較的流暢な英語でカナダ人たちとテキパキとやり取りをしている場面が印象に残っているらしく(笑)、 ボクに年齢相応の地位や収入や甲斐性がないことは大目に見た上で、 それでも比較的好い印象を抱いてくれているそうである(笑)。 しかし、『結婚を前提としたお付き合い』となれば、彼女の親族とか友人とか同僚・上司とか、 そういったもろもろの人間関係を避けて通るわけにもいかず、 ボクがいったい何をやっている人間なのかを彼女が問われるたびに回答に窮するようでは具合がよくない。 ...っていうか、彼女は日本で重要な職に就く身だというのに、ワシら結婚したらどこでどう生活するよ? 要職を放棄してカナダに来てもらってもボクには家族を食わせるだけの収入がないし(笑)、 ボクがカナダの永住権を放棄して日本に帰っても40代で無職コースだもんなあ。 『両親に話した』云々を読んで以来、意識していなかったそんな現実が一気に押し寄せてきて、 これまでのお気楽な生活のツケにちょっと慌てている昨今なのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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