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カテゴリ:たわごと・仕事・愚痴
さいきん楽天ブログに自動表示される広告で、ポートレート写真修整ソフトの宣伝が出てきませんでしたか?
このソフトを使って修正する前と後の写真が比較されていますが、これがスゴイ! どう見ても同一人物ではない(笑)。 実際、こんなソフトの需要はあるらしい。 ![]() 上の写真はよく見掛けるが、インターネットで相手探しをしている最近の女性の一例として報道されたテレビ番組からのひとコマのようだ。彼女は婚活する上で「プロフィール写真が命」だという。しかしこれははっきり言ってサギではないだろうか(笑)。上記のような修正ソフトを使ったのかどうか知らないが、モデル並みに超修正されたプロフィール写真に誰かが引っ掛かったとしても、実際に会うことになった時にどうするつもりなのだろう? オレはさいきん、この疑問に対する1つの答えを知った。 仕事仲間のAさん(50代前半)は、数年前に再婚した日本人男性が自分より10数歳年下であることが自慢なのだが、この男性とはインターネットのチャットで知り合ったという。 ところが、このAさんを昔から知っている知人によると、彼女は驚いたことにチャットのプロフィール写真にカナダ人の前夫との間に出来た可愛いハーフの娘の写真をずっと使っていたのだという。 日本脱出を夢見ていた30代後半のオヤジに、カナダ在住のハーフの可愛い娘が「自分と結婚すればカナダの永住権を取得できる」などとチャットで言い出した時、彼がどんなに夢見心地になったことか(笑)。そして、だんだん真剣になってきてカナダに会いに行くなどと言い出した彼に、ついに意を決したAさんが送った50歳前後の自らの告白写真(...とはいえ、実際にはずっと若い頃の写真を送信したとは想像するが(笑))が届いた時の彼の落胆ぶりには、想像するだに魂が掻き毟られるような想いを禁じえない(笑)。 それでも、彼は結婚に踏み切った。 知人によると、日本を脱出したいという動機付けに加えて、相当の肥満体であったにもかかわらず体型が判らないような顔だけのプロフィール写真を使っていたということに彼自身も後ろめたさを感じていたらしい(笑)。要するに「お互い様」ということで自分を納得させたようである。 ...いや、それだけではあるまい。 彼の側には相当の「脳内修正」の努力が強いられたと思うのだ。 なにせ、相手が「20歳やそこらの可愛いハーフの女の子」から「50歳前後の肥満気味の日本女性」に一気にリープしたのである。ハーフの娘のイメージと重なる部分を50歳の母親の中に見つけ出し、これが自分が何年にもわたってチャットを続けてきた愛しい相手なのだと自分に言い聞かせて納得させる意識的な努力はしばらくの間続いたに違いない(笑)。 要するに、このエピソードを聞いてオレが感じたのは「人間の脳内イメージ修正の力は馬鹿にならない」ということである。 修正されまくったインターネットのプロフィール写真で惚れた相手に実際に会うことになっても、人間はこの「脳内修正」の能力を用い(笑)、吹き出物の出た肌から血走った目や黄ばんだ歯から顔の形までを脳内で超修正し、自分がプロフィール写真で見た人物だと自身を納得させることがきっと出来るのだろう(笑)。そしてその能力はこの修正ソフトに負けずとも劣らないに違いない。 なので、人間がそんな脳内修正能力を持っていることを前提とすれば、こんなソフトを使って自分を“超美化”した写真を使ってまで相手を見つけようとイジマシイ努力している男女のことを、オレもカンタンに「サギ。」とは言えないような気もしてくるわけである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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