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登頂まで7~80mのところで下山させられたことを理不尽に感じた気持ちに任せて昨日の日記を書いてしまったが、よく考えると、自分は元気なつもりでも、オレの登頂は困難だとリーダーが判断する理由もあったように思う。
たとえば、6700mくらいから瞳孔の調節が難しくなり雪の上を通るときに視界が真っ白になるため、ゴーグルを付けていても雪から目をそらして前進しなければいけなかった。 自分では認めたくなかったが、そういう点からして、実は命の危険の兆候があったのをリーダーは察していたのかも知れない。 あと少しで頂上なのに、先行の2人のように最後の追い込みで無理することもなく、十数歩歩いては立ち止まるために、先行の2人に引き離されつつあったし。 リーダーは先行の2人に付かなければならないので、オレの2~30m下を登っていた後続の男とサブリーダーと一緒に行動させて、オレに頂上までのチャンスを与えようと思っていたところ、その後続の彼がギブアップを宣言したので、どちらか片方にガイドを付けずに放置または単独で登攀継続させて命の危険にさらすわけにはいかないし、オレを下山させることで後続2人両者の命を優先させたのは当然の判断だったかも知れない。 あの日は午後に急速に天候が変わり降雪が始まったので、オレの登攀スピードでは下山時に吹雪に巻き込まれる危険もあったし。 いずれにしても安全を最優先する上でリーダーのあの時の判断はきっと適切だったんだろう。 オレももう独り者じゃなくなるし、勢いに任せて無茶をしているわけにも行かなくなる。 今回はオレも残り70mというところでさえリーダーの判断に従って下山を選択できるくらいオトナになれたということで、納得している。 Sent from my iPad On 2011/12/05, at 19:47, wrote: お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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