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カテゴリ:時事
「野田政権による3月の自殺対策強化月間のキャッチフレーズ「GKB47」が、変更を迫られている。アイドルグループ名をもじったが、自殺対策に取り組む民間団体から批判が噴出。野田首相は6日の参院予算委員会で、見直す考えを示した。 GKBは「ゲートキーパー(門番)・ベーシック」の頭文字で、自殺予防に取り組む「門番」を47都道府県で増やす意味。案を示された政権の会議で異論も出たが、担当の内閣府が「若い世代の関心を高めたい」と押し切った。名前をとった「AKB48」のキャンペーン起用も検討している。」 http://www.asahi.com/politics/update/0206/TKY201202060498.html ぼくは、世の中で生起していることに「バカじゃないの。」と思ってしまうことは多いですが、まあ自分に直接関係がない限り基本的に「どうでもいいや。」と思って無視しています。 しかし、朝日新聞デジタルの上の記事を読み、「バカじゃないの」を飛び越えて「狂ってる」「終わってる」と思いました。 アイドルグループの名前をもじったものが、どうして「自殺対策強化月間のキャッチフレーズ」になるんでしょう?どういう発想なのかぼくには分かりません。そもそもAKB48に関心があるくらいの人はあまり自殺を考えたりしないと思います。というか、むしろAKB48に代表されるような浮かれた世の中に絶望したような人たちが自殺を考えるのではないでしょうか? ぼくは、大学時代に無二の親友が自殺したこともあり、自殺に関してはふつうの人よりはやや高い関心を持っています。だから、日本政府の自殺対策に関するこの記事を見て、心穏やかでは居られませんでした。 まず、内閣府とやらが、自殺対策を真剣に考えていないことは、明らかだと思いました。 ぼくが自殺志望者だったら、浮世の象徴ともいえるAKB48とやらが自殺防止キャンペーンなどをやっているのを見聞きしたら、いっそう死にたくなると思います。テレビを見たらアイドルグループが流行歌をBGMに「自殺なんてよくないぞ、キミ!」とかやっていて、通勤通学の駅のホームで見たポスターではミニスカートを着けたアイドルたちがポーズをとっている横に「自殺、カッコ悪い!」とかいうコピーが書いているのを見たら、ぼくはそのまま線路に飛び込みたくなる強い衝動に駆られると思います。 そもそも、いくらこじつけとは言え、「ゲートキーパー・ベーシック」って何よ(爆)? 各自治体の自殺予防担当者が「あの世への門番」だってか(笑)?政府や自治体の役人どもがあの世への扉の前で門番をしてる図をイメージすると、生きてるのがこの上なくイヤになってくると思うんですけど。 これってもしかして、政府が高いカネ払って雇ったどっかの大手広告代理店が鼻クソほじりながら考えたバカみたいなアイデアを、「若い世代の関心が高まる。」とかいう安易な口車に乗せられた内閣府のアホな役人がよく考えもせずに採用した結果なのではあるまいか。まあ、いずれにしても、雇われた大手広告代理店も内閣府も同様に「自殺対策」になんて関心がないことだけはよく分かる(笑)。 つーか、ここまで考えてふと思ったのだが、これって真のメッセージは「自殺予防」なんかではなく、むしろ「自殺応援キャンペーン」なのではないか?自殺予防に関心がないのではなく、むしろこんな“逆キャンペーン”を張ることで、自殺を考えている人たちの背中をそっと押してあげようという、格差社会の拡大を目論む政府の思惑ではないのか。 話によると、GKBとはネットなどのコミュニケーションでは「ゴキブリ」を表す略語だそうではないか。「GKB47」というのも、実は「ゴキブリども、死ね。」という、このキャンペーンの名称の裏に秘められたメッセージのような気もする。ま、どうあれ、自殺予防に関して政府なんてアテにならないことはほぼ間違いない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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