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カテゴリ:たわごと・仕事・愚痴
新婚生活をとりあえず日本でスタートさせることにしたので帰国準備をしている。 帰国準備というのはカナダの住まいを一旦引き払う準備に加え、インターネットなどで日本の現状というか社会情勢をリサーチするといった「心の準備」も含まれる(笑)。 はっきり言って、メディアで今の日本の芸能人なんかの名前を見聞しても、知らない人だらけだ。 タケシやサンマやタモリは馴染みがある。しかし、ダウンタウンとかロンブーとか言われると、もうピンと来ない。SMAPは辛うじて分かる。しかしモーニング娘とか言われるともう分からない。ましてやナイナイだとかAKBだとか言われたらなんか気持ち悪いだけだ。 政治家も、河野とか鳩山とか聞くと馴染みを感じるが、野田とか岡田とか言われても「こんなヤツいたっけか?」と思う。福島みずほと言われれば何となく分かるが、レンホーとか言われても「誰それ?」としか思わない。 オレは端的に言って「昭和の人間」である。 昭和天皇が死んで平成の世になった時、オレはイギリスに住んでいた。 その翌年日本の大学を卒業し、アメリカの大学に入学、卒業後そのままアメリカで就職した。 それから数年後日本に帰国して就職した後も、カナダに永住するまでの10年弱の間、1年の半分くらいは北米で仕事をしていた。いわば、帰国後日本企業に勤めていた間も脳内はずっと「海外ベース」のままだったのである。 そんなわけで、いつの間にか元号が変わっていた1989年の日本に帰ったあの時の違和感はそれ以降ずっと続いていて、「平成の日本」というのはオレにとってまるで外国みたいに馴染みが薄い。 だから、「心の準備」と言っても、平成24年の日本に再適応しようと思っているわけではなく、ほとんどガイコク人みたいな感覚で、むしろこの距離を維持しつつ日本の様子を注意深く見守ろうという感じである。オレほどではないものの妻も外国暮らしが長く、オレを伴侶に択ぶくらいフツウの日本人とは感覚がズレているようなので、ナイナイだのAKBだのと縁のない生活をするのに何の支障もないに違いない。 まあ、20余年に渡って日本を留守にしていた不適応者のバイアスが掛かっているからかも知れないが、政治にせよ経済にせよ原発を取り巻く状況にせよ、現状を知れば知るほど、我が祖国はヤバイ状況にあるよなあ...と感じている。そんな日本にこれから帰る自分には、ちょっぴり「怖いもの見たさ」みたいなものがあるような気もする(笑) とは言っても、生まれたこの国にある程度は愛着を持っているつもりのオレでも、この国と一緒に自滅するつもりは毛頭ないので、いざという時にはすぐこの国を簡単に離れる体勢を保持するつもりだ。悪いけど福島原発4号機が倒壊する時にバラエティ番組を見てゲラゲラ笑っている気はオレにはない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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