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カテゴリ:たわごと・仕事・愚痴
日本の普通免許を取りに鮫洲の運転免許センターに行ってきた。
オレは日本で自動車を運転したことがないしこんな道路が狭くて混雑した場所で運転したいとも金輪際思わないのだが、カナダで取得した運転免許であればペーパー試験も実地試験も免除で日本の普通免許に書き換え可能と聞き、資格の1つくらいの安易な気持ちで取得することにしたのである。 それはそうと、この鮫洲運転免許センターというのが、すごく懐かしい雰囲気で実に気に入った。まるで昭和の事務所ビル内を再現した映画セットみたいなレトロな世界なのである。ゆうに四半世紀はリノベーションしてないとおぼしき内装は、小学校の教室を思い出すリノリウムの床に、クリーム色の漆喰の壁が基調。受付カウンターの頭上にはプラスチック板の地味な色看板。バリアフリーなどという概念のなかった当時に作られたとおぼしき急な階段は一段一段がやたらに高く、端には昔懐かしい滑り止め用のプラスチックが取り付けられている。そして事務職員たちは流行には無関係の昔ながらの白Yシャツを着ている。 免許交付の部屋なんかは、いちおう電光掲示板を使って交付者を呼び出したりしているけど、窓口の窓枠が木枠だったりして(笑)、40年ちかく前にオレが通った小学校の職員室だってあそこまで古くはなかったよなあ…と思った。 そういえば先日、野暮用で岸記念体育館に行ってきたのだが、ここの事務室もこんな造りで、モロ「昭和」って感じだったのを思い出した。きっと同じ時期に建てられたものなのだろうが、こういう公益法人とか地味な役所というのはきっと予算もギリギリで、とくに公務員に対する風当たりが強くなりつつある昨今はムダ金に対する市民のチェックも厳しく、改築とか内装をリノベーションするような余裕がないんだろう。 それはそうと、建物の中が昭和でも、そこに運転免許を取りに来ている人たちはヘーセーの世に暮らすモダンな人たちなわけなのだが、面白いのは、どんなにオサレな流行のカッコをして免許を取りに来ている連中でも、昭和の内装の中で見ると「昭和の頃の人たち」に見えることだった(笑)。よくよく見ると、いくらスマホをいじっていようがブルートゥースのマイクを耳に掛けていようが、みんな「あの当時」の下世話な顔に見え、この建物の中でもまったく違和感がないのであった(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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