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先週の「警視庁捜査一課9係」
過去に家族のように思っていた人を殺された女性Aが、その犯人Bを殺害したっていう事件でした。 Bは金儲けの為に殺人を犯し、捕まることもなく16年くらいのうのうと暮らしてました。 その犯人Aに向かって渡瀬恒彦演じる課長が言うのです。 「犯人を殺害した時点で、あなたはもう人間じゃない!!」 そう言われた、復讐殺人をしたAは泣き崩れるのであった。 (※記憶が薄れてるので文言の違いあり) いやあ、驚きました…。 復讐って言えば「そんなことしてもあとに残るのは虚しさだけだ」「そんなこと、死んだ○○が望んでると思うのか」という完全なる定型句な説得ばかりでうんざりだったのは確かですが、まさか人間じゃないとまで言うとは! 言われて泣き崩れる方もどうかと思いますが。そんな一言で復讐したことを後悔する(?)程度の覚悟なら確かにやるべきじゃなかったですね。 現代日本は、復讐というものの価値を執拗に低く扱ってますよね…なんでそんなに必死なんだろう?って位です。不思議です。 まさかGHQが忠臣蔵を禁止した価値観を後生大事に守っているのでしょうか(笑) まあ半分冗談ですが…(半分本気ですが…) 江戸時代は、殺人は犯罪だけど仇討ちなら許すという価値観があったくらいなのに。(※1) こうした漠然とした違和感は昔から持ってたんですが、ある時CLAMPの『東京バビロン』のある話(1話?)を読んで衝撃を受けました。 娘を殺された母親がその犯人に復讐しようとしていて、それを止めようと(霊能者?か何かの)主人公が霊になってる娘の気持ちを聞いたら…「そんなママ見たくない」という内容を想定していたのに、「お願い!ママ!あの犯人に仕返しして!」みたいな返事だったのです。でも母親には「娘さんは、お母さんそんなことやめてと言っています」と言うんですよね~。それで母親は復讐を止めるんですけど、主人公らは「これで良かったんだよね…?」と、複雑な感じでお話は終わりました。 それ読んで、ああ、この話考えた人は私と同じような違和感を持ってるんだろうなと思ったものです。 ちなみに復讐をやめるよう説得する台詞で私が納得できるのは「こんな下らない奴の為にあなたが犯罪者になることはない、こんな奴にそんな価値はない」ってパターンかな。 虚しいとか死者は望んでないとか勝手に人の気持ちを決めつけて否定するんじゃないので。ただし、犯人が逮捕直前の状態じゃないと無理で、今回の「9係」みたいに犯人が逃げ延びてる場合は使えませんが。 長々書きましたが、ただ、復讐推奨は低年齢の子供の教育上好ましくない気はするので、子供の目に触れるテレビでは「復讐は虚しい」という価値観で統一します!ということであるなら、とりあえず納得します。 でも洋画だと時々復讐がテーマの話を思いっ切り放送しているようですけどね。 (※1)勿論現代では復讐殺人だろうが快楽殺人だろうがその罪は償わなきゃならないのは当然です。私にも流石にその認識はあります(笑)。 (メール更新) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年07月18日 23時46分59秒
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