カテゴリ:カテゴリ未分類
先週の土曜日は、演奏会でした。
以前、宿題をやってこない人たちと書いた団体の演奏会です。 私個人は、前日はもちろん、当日の演奏にも全く期待はしていませんでした。 (期待できなかったという方が正しいかもしれません) しかし、先生の熱意が通じたのか、前日の練習には、多くの方が宿題をきちんとやった成果が表れ、演奏そのものは、かなりレベルアップしていました。 気迫のようなものも感じられ、明日が楽しみ!と思えるほどでした。 当日、朝からハイテンションで驚きました。 舞台に立つことがあまりない方々にとっては、すごいことなのでしょうね。 私は、自分が主宰する演奏会のことを考えれば、出演するだけ(しかも団体で)の今回は、 楽しみという感覚しかなかったのですが。 ステージでの立ち位置を決め、その後の客席での座る場所、アンコールでの立ち位置。 練習時間が少ないので、仕方がないことだと思いますが、当日、こういうことをまとめて決めるということ、いかがなものでしょう?そうでなくても舞い上がっている人が多いのに。 私が心配していたことが起きました。 午後になり、最後の練習になったとき、午前中に決めた立ち位置や順番がわからなくなってしまった方がいらしたのです。 その方に、先生ではなくスタッフのかたがおっしゃった言葉。 「午前中に決めたばかりですよね、忘れちゃったんですか?しっかりしてくださいよ」 この時の言われた方の困ったような表情を私は忘れることができません。 絶対に使ってはいけない言葉だったと思います。 わざとじゃないのです。 話を聞いていなかったわけでもないのです。 真剣に聞き、そのときはちゃんとわかっていたのです。 でも忘れてしまったのです。 仕方がないことなのです。 実際に歳をとってみなければ、どれくらい忘れっぽくなるのかわかりません。 それをまだ経験していない若い人が、忘れっぽくなったご高齢の方をせめるのは、間違っていると思います。 忘れてしまった方には、何の責任も落ち度もありません。 スタッフの方に、出演者が自分の立ち位置や順番を忘れないように、間違えないようにするための配慮が足りなかっただけのです。 お金をもらっている人は、払っている人に配慮しなければいけないのです。 本当はその場で言いたかったのですが、 それはマナー違反だと思いました。ますます、みんなの気持ちがマイナス方向に動きますし、あってはならない発言だったとしても、大勢の前で恥をかかせることはいけないことだと思いますから。 演奏会が終わってから、直接発言した方に言いたかったのですが、残念ながらお目にかかることができませんでした。 ほかの方に伝えましたが、ご本人に私が言いたかったことがきちんと伝わったでしょうか? そして、今後改善されるのでしょうか? 私ならこうすると具体的にわからなくならない工夫についてもお話しましたが、残念ながら、聞き流しているとしか思えませんでした。 まして理解して、実践していただけるとは思えません。 誰にでもわかりやすく、誰もが間違えにくい。 そういう配慮ができてこそ、誰もが楽しい演奏会になり、心の通った音楽ができるのではないでしょうか? ユニバーサルデザインやバリアフリーは、心にも存在することがわかりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|