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カテゴリ:研究について
ネウマ譜について
今日はネウマ譜の楽譜で中心的に使われるラテン語について説明を致します。 ご興味の無い方は、この記事の一番下のリンクから、楽曲をお聞き下さい。 ラテン語は、我々日本人の漢字に相当するような言語で、漢字文化圏に属する我々が漢字を音読みと訓読みをしているように、ヨーロッパ諸国でも使用されていました。 つまり、漢字本来の発音に従ったのが音読みで、我らの「やまとことば」に漢字の意味に合わせたのが訓読みです。 以下にラテン語とそれに対応する英語を書き記します。 ラテン語: 英語 日本語 Kalendarium Romanum Roman Calendar ローマ暦 Januarius January 一月 Februarius February 二月 Martius March 三月 Aprilis April 四月 Maius May 五月 Junius June 六月 Julius July 七月 Augustus August 八月 September September 九月 October October 十月 November November 十一月 December December 十二月 Tabella Festorum Mobilium Movement Holiday Table 移動祝日表 如何ですか?月名は途中までは確かに違うなぁと思われたと思います。しかし、途中からは同じスペルになっていますね? それから、移動祝日表などは、祝日がFestorum(フェストルム)とHolidayと、ぜんぜん違った単語になっている事に気が付かれたと思います。本来はFeastとラテン語由来の単語も有りますが、このように我々の音読みと訓読み、そして自分達固有の単語に移行してしまうケースもあります。 以上のように、ヨーロッパ各国はラテン語文化圏で、各国の民族性とのバランスの上で、自分達の文化を築き上げております。 ネウマ譜も西洋音楽の基礎として、上記のような音楽基礎としての重要な役割を持っていましたが、バロック期以降次第に使われなくなり、現在に至っています。 さて今日は何を聴いて頂いたら宜しいでしょう? 今月はハローウィン・・・・。「死者の日」の典礼が有る月ですね? Omnium Fidelium Defunctorum Missae Pro Defunctis から 「Dies irae ディエス・イレ=怒りの日」を聴いて頂きたいと思います。 「Dies irae 」は皆様がご存知の様に、ルネッサンス期音楽から多くの名曲が作曲されています。 ルネッサンス後期のジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(パレストリーナ村のジョヴァンニ・ピエルルイージ)のレクイエムでも美しい曲が作られていますね? クラシックまで続くこの「Dies irae 」は、下記のCanto(カント=歌)がその原点です。 お聴き下さい。 Dies irae お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 5, 2010 09:04:23 PM
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