ネウマ譜について
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今日はネウマ譜で書かれた「グレゴリオ聖歌」の前に存在していたローカルな聖歌をご紹介出来ればと考えておりました。
それはアンブロシオ聖歌とモサラベ聖歌です。
生憎youtube で検索してみましたが、流石にローカルな聖歌だけあって、検索に引っ掛かりませんでした。
アンブロシオ聖歌はイタリアのミラノで歌われていた聖歌で、三世紀頃から発生し始めて4世紀にはその名がミラノ司教の名から付けられたと云う歴史があります。
これはグレゴリオ聖歌と比較すると単調なメロディが多く、逆に複雑なメロディはグレゴリオ聖歌よりもっと複雑な曲もあります。結局、この聖歌はグレゴリオ聖歌に席巻され、忘れ去られました。写本が残っていますので、これも解読研究中の楽曲です。
モサラベ聖歌はスペインのごく一部で6世紀頃から歌われ続けて居ました。しかし、これもグレゴリオ聖歌に統一された為に、一部の修道院を除いて歌われなくなりました。
この聖歌には面白い伝説があって、モサラベ聖歌とグレゴリオ聖歌が、どちらが優れているかを、はっきりとする為に、両聖歌の楽譜を火の中に投じたそうです。正しくて優れている聖歌は燃えずに残ると・・・・。
結果は、グレゴリオ聖歌はあっという間に燃えてしまい、モサラベ聖歌はいつまでも燃えずに残ったそうです。
しかし、モサラベ聖歌はやはり使われなくなったと云う事です。
上記の二つの聖歌のデータは、今度ゆっくりと探す事にして、今日は何を・・・・。?
昨日の死者の日の典礼の入祭唱「Requiem aeternam dona eis Domine 」を聞いて戴きましょう。
同じカトリック司祭が歌っていますが、少しずつ歌唱法が違います。お気づきになられますか?
Requiem aeternam dona eis Domine(入祭唱)
Requiem aeternam dona eis Domine(入祭唱)
Requiem aeternam dona eis Domine(昇階唱)
最後の曲は説教台の階段を登る時に歌われるので、「昇階唱」と云います。この歌は綺麗な旋律なので、私も良く歌っている歌です。