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カテゴリ:つぶやき
起きて半畳寝て一畳(その2)
思い起こしてみると、研究所勤務時代には執務室、研究室そして実験室と・・・無駄に空間を占有していたのだと感じてしまいました。 研究所だったらどこにでも在る普通の執務室です。私は出勤時と研究が終わって帰宅する前に、この机に合計十分ほどしか座りません。 ですから机の上は綺麗な状態が続いていました。 研究棟の通路です。研究所は執務室の在る管理棟、そして研究室の在る研究棟、他に実験室が在る数棟の実験棟があります。 この通路の両側に研究室が在ります。 研究室の自席です。ここでは論文を読んだり、データ解析などをしていましたので、一日の内・・・多くて二・三時間しか座りませんでした。 やはり一日の殆どは、この実験室で過ごしていました。 ご覧の様に武道館くらいの広さの実験室を、この様に椅子の周りを机で囲み、椅子の方向を変えるだけで、実験や解析計算を出来る様にして居ました。 自分の思うとおりに出来る実験室では、この様にレイアウトも自由に出来ます。 これでも「起きて半畳」に程遠いかも知れませんが、少しでも理想に近付こうと努力しているのを理解して頂けるでしょうか? この実験室では、禅的生活に近付いたと自負して居ました。 やはり、「起きて半畳寝て一畳」の様な質素で簡素な生活に近付きたいと思います。 皆様は如何感じられますか? ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 臨済宗建仁寺派管長 小堀 泰巌 老師のお言葉 最小限、最低限のもので生活していくというのが私たちのやり方ですね。 贅沢というものは煩悩、妄想であって、それを外すというのが私たちの大きな目標です。眠るのも最低限。寝る場所も畳一畳。寝て一畳、起きて半畳といいますから。 修行道場の禅堂では、みなの生活するところは本当に畳一枚が自分の場所として与えられ、就寝も食事も座禅もそこで行います。持ち物は体にくっつけられるものだけ。余分なものは持たない。それでじゅうぶん、生活できるんです。我慢しているわけではない。不自由ではないんですね。 簡素に生きる。これがいちばんの贅沢だと思います。なかなかできないかもしれませんが、やってみると一番の贅沢だということがわかると思います。満足の上限をおさえれば、心穏やかでいられます。 寒い時に寒くなる。当り前のことです。でも、暖房を入れたら、少しでは満足できない。暑い時にも中途半端な涼しさでは満足できない。いっそのこと暑いときには暑い生活をしてしまえばいいんです。庭に水をうつ。 それで涼が得られたんですからね。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ P.S. 老師のお言葉から云うと、パソコン四十数台を所有するのは・・・最小限、最低限のもので生活・・・から離れてしまっていますね? でも、研究実験のデータ解析や研究費獲得の為の小説執筆には必要な台数です。 と、自分では言い訳を繰り返しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 3, 2013 10:45:53 AM
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