雨漏れ サッシ
おはようございます、紙太材木店の田原です。最近、現場の話しが無い!もっと現場の話を、というリクエストで今日は現場のお話です。八百津町のK様邸内部はほぼスケルトン外も構造用合板を貼ったり筋交を入れたり耐震補強も順調に進んでいます。今回のリフォームは耐震補強と水回り全部の改装で11月一杯までかかりそうです。昨日はこの現場の雨漏れ個所の確認。下屋と2階の壁の取合いから雨が漏れてきます。居間の壁伝いに漏れてくるので確認のため居間と続きの台所も改装しますから天井を撤去して居間側の天井裏に道板をかけて潜り込みます。ご主人が何度も屋根に上がり屋根面の水の入りそうな個所にコーキングをしたそうですが全く効果なしとのこと。晴れた日に放水試験をして水の浸入個所を突き止めます。縦に樋が取り付けてあるところに通し柱があり、この真下の壁、天井がいつも濡れるそうです。怪しいところがたくさんありますね。水は侵入した個所の真下で出るわけではありません、屋根面には勾配もありますから水が侵入個所と侵入した水が出てくる場所は随分離れている事もあります。さて、上の写真を見ただけであれ?なぜ?と思う個所が分かれば雨漏れエキスパートになれます。前回の関市の現場では換気ガラリから水が入って1階の出窓にでました。どいのし(屋根と壁の取合い)の鈑金の幅が随分広いですね、瓦の割付がうまくいかなかったのでしょう。鬼瓦の当りも候補です。どいのしの鈑金とサッシも随分近いですね。10cm程しか離れていません。エアコンの室外機を固定しているビスはどいのしの鈑金に直接打ち込まれコーキングもされていません。エアコンのドレーンの配管カバー上部に隙間があります。外壁はモルタルでサッシ右下には鈑金までクラックが入っています。これらに一つひとつ水をかけて侵入個所の候補を潰していきます。水下になるほうから順番にしますが水が出てくるまでタイムラグがある場合がありますから一つ潰して、5分ほど待ちます。また侵入個所も一つとは限りません、水が室内に出てくる場所はひとつでも侵入個所は複数と言う場合もあります。さて、写真が小さいですからもう少し拡大してみましょう。いかがですか?大工さん、現場監督はこの時点で気づくでしょうね。さらに拡大してみましょうサッシをよ~く見てみると内付けサッシです。木造住宅で使うサッシは普通 半外付けサッシ、外付けサッシの2種類内付けは特殊な納まりを除き先ず使いません。サッシの枠を壁に固定するためのつばが半外、外付けサッシにはありますが、内付けにはありません。つばがありませんから内付けサッシは壁の中に潜り込む状態で取り付けられます。ですからビルやコンクリートの建物でよく使われます。このサッシもよく見るともぐりこんでしまったサッシの脇にグレーのプラスチックの板が取り付けられて塗ったモルタルがサッシに被ってこないようにしてあります。サッシの下部も後からビス止めした水切りが着いています。モルタルの下には防水紙が貼ってありますがサッシとの取合いではサッシにとんと当っているだけでしょう。この部分に水をかけると小屋裏で確認していた小谷からものの10秒たたずに、出た~~確認のため同じサッシの右サイドに水をかけると出た~~これにて一件落着・・・・?ではありません。さて、どうやって直しましょうね。それでは皆さん、また明日