涼しい土間
こんばんは紙太材木店の田原です。今日は土岐市のメゾネットの界壁のPB貼り小屋裏に潜っての作業で大工さんは汗だくどんなもんかと私も入ってみたのだが携帯の気温は39度、湿度は60%2~3分居ただけで汗が噴出してくる始末さて、そんな暑い思いをした帰り道昔の土壁の家の夏の涼しさのことが頭に浮かんだ。(最近の家に比べてと言う意味です)土自体に質量があるわけで空気でこれを温めようとしてもなかなか暖かくならないよって土壁に放射温度計をあてると気温よりも低い(PBの壁だとほぼ同じぐらい)一昨年の猛暑の時、土壁の家を建築中でその時のブログを参照して下さい。ということでそれなりに効果はあるのですが私の家(築90年ほど)と比べるとまだ暑いつまり私の家のほうが涼しく感じるのです。この家は土壁が極端に少ない昔の商家つまりお寺の本堂のように壁が無い家なのです。それなのになぜより涼しく感じるのか?が自分の頭の中で整理できていなかったのですが帰りの車の中で思いついたのです。あ~そういうことだったんだ。なぜ思いつかなかったのか不思議なくらい。これって今私たちが採用している地熱を利用したセントラル換気システムと同じことなんだとどういうことかと言うと古い商家は質量のある壁は少ないが代わりに土間は広い厚さ7cmの壁より遥かに膨大な質量のある地面の土間の面積がとても多くあるのである。一般の家でも真夏でも床下の気温は28度程度床下に潜れば涼しく感じます。それが土間になって部屋内に現れているのだから涼しく感じるのは当りまえ実際、土間の面積は建坪(1階の面積)の3割はあり事務所は全て土間通り土間は裏まで抜けてます。何十年住んでいてもなぜ涼しい?が分からない。と言う事で今私たちが建てている家はこの床下の地熱を利用した建物夏、床下が28度なら30度を越える気温より何度も低い気温だからそれを利用すればエアコンの作動する時間を短くすること、あるいは設定温度をそれほど下げずにすむ冬、床下が13度なら0度以下の外気温より遥かに暖かくなっている。換気をして0度の空気を暖めるより床下の13度の気温を温めるほうが遥かに早く部屋を暖める事が出来る土間ばかりの家というのも無いわけではないだろうが日本人が生活するにはちょっと不便。しかし、ベッドに入るときだけ靴を脱ぐという生活は案外省エネな家が建つかもしれない。ただ、換気の時にいきなり氷点下の空気が入ってくるから第1種の全熱交換機を避ける意味ではアースチューブなんぞを使うことも考えなければなるまい。それでは皆さん、また明日。