水屋箪笥は長生き
おはようございます、紙太材木店の田原です。朝からのラテンジャズ、ちょっとリズムが違うと感じる年になりました。さて、こちらの家具昔ながらの水屋箪笥です。茶箪笥よりがっちりしていて主に台所や食堂で使われてきました。アンティークに感じる方もいると思いますがまだまだ現役で使われている家庭も多くあります。一般的に新築やリフォームをするとシステムキッチンの後、キッチンに立った時の背中側に置くのがカップボードやバックカウンターと呼ばれるもの。食器類を仕舞ったりレンジや炊飯器を置いたりします。古い水屋箪笥の場合そのまま使用される方が多くいます。今回のFS-Houseの場合もそうなんですが逆にもう少し新しい水屋箪笥の場合は(ウレタン塗装がしてあり、ガラスの開き戸が付いてるようなもの)これを気にキッチンに合わせたカップボードに入替える場合が多い(つまりもったいないけれど廃棄されます)思うに、ウレタン塗装の水屋箪笥の場合濃い色合いがキッチンのイメージと合わなかったり全体のデザインが古いと感じたりすることと同時に工業製品的なもの、大量生産的なものはクレームの出ないような作り方や、流行を追うことになりますからどうしても陳腐に感じたり飽きを感じさせたりすることになります。その結果、廃棄されたり交換されたりするわけでその寿命は製品自体が壊れる訳ではないのに20年から30年といったものになってしまいます。そう見ると、人は手間がかかるもの気に掛けなければならないものには愛着が湧くが手間をかけても,気に掛けてもそれに応えてくれないものには興味や愛着を失っていくのではないだろうか。合板と無垢の材料を比較してみると当てはまりますが、これはもう少し考えてみる必要がありそうなテーマ。手間がかからないほうが(忙しいから無垢のフロアや木枠の荏油塗りなんて無理、ワックス不用のフロアがいい)楽チンと考える方も多くいますが自分の家に愛着を持つ一番の方法は手間をかけること、つまり時間と労力を使うことです。そうでなければ20年後にフロアを張り替えることになるだろうなぁ。それでは皆さん、次回をお楽しみに。