未だに電気式蓄熱暖房
おはようございます、紙太材木店の田原です。12月になりましたが今朝の気温は12度ひと月前の10月末の最低気温が3.5度でしたから11月は随分暖かい日が続きました。しかし予報では今夜から本格的な冬になるとか寒さが身にしみる季節到来ということになりそうです。ちなみに昨年の11月29日のブログをみてみると既に氷点下になっていたようで12月はやはり寒い季節です。さて、昨夜前回お話したお客様から電話があり、田原さん、今日、何十年ぶりかで住宅展示場に行ってきたんだけどそこで蓄熱暖房が設置されててその暖房器のメーカーの担当者もいたんだけど大幅値引きしますから是非どうぞと言われたんだけど蓄熱暖房ってどうやろ?関東以西では未だにHMとタッグを組んで蓄熱暖房を売ってます。北海道や東北電力管内では震災以降、電気を大量消費する器具(蓄熱暖房)の販売は80%ダウン一説には国からの禁止令が出ているとか噂されてます。これはどいうことかというともともと原子力発電で余った電気を夜間にどこかで消費させなければならない(原発は発電調整が不得意)そこで、深夜に電気代を安くして消費させようとする国と発電メーカーが考えた仕組みなのですがもともとこの蓄熱暖房は大量の電気を消費します35坪ほどの標準的な家であれば8KW程度の電気が必要それって、どういうことかというと8KWh×22円×8時間(夜間)で計算すると一晩1408円の電気代というこです。でもこの値段じゃ誰も使わないから深夜割引で電気代をお安くしますという仕組みでも消費する電力に変わりはありません。エアコンやエコキュートがお勧めなのは出力する能力例えば2.2KWの能力のある6畳用のエアコンであれば消費電力は400w~500程度しかもこの数字は最高の出力を出した時ですから温度設定と風量を自動にすることで住宅の基本性能が高ければさらにその何分の一ですみます。一般に電気をそのまま熱に変換する暖房器(生だき)はヒートポンプに比べ消費電料がヘタをすると何倍にもなります。ですからドイツでは電気式蓄熱暖房は新築では使用禁止既存設備も取替義務があります。一次エネルギーやCO2を削減することが個人レベルでも求められる制度に変わってきている日本の住宅政策ですが一般の方にはまだまだ浸透してはいません。実務者である設計士や工務店、HMの担当者レベルでも浸透してないのが実情ただ売れればいいという意識は語弊があるかもしれませんがお隣の国の意識とあまり大差ないと言っていいかもしれません。