天井の断熱材 2020年以降を意識すると
おはようございます、紙太材木店の田原です。あっという間に3月もあとわずか月日が経つのは当に光陰矢の如しですが考えてみれば2016年も既に四分の一が終わったわけで果たして今年は何をしたのだろう?などと考えてしまします。さて、30cmの厚さの天井、屋根断熱材以前、天井の断熱はどれくらいの厚さが必要かということでこのブログでもおはなししました。断熱材は10cmの厚さのものを3回取り付けて3層にするんですが、繋ぎ目になるところが入れ違いになるようにして入れます。断熱材のつなぎ目には必ず隙間ができますからそれを次の層で塞ぐ形にして取り付けるわけで欠損(断熱材の隙間)をできるだけ少なくします。断熱材がなぜ落ちてこないかはナイショ屋根面の熱貫流率の計算上の数字は30cmで計算されますが実際は施工精度が影響しています。例えば一枚で厚さ30cmの断熱材があるとして断熱材と断熱材の間に5mmの隙間があるとすると断熱材の幅40cmx隙間5mmでつなぎ目一ヶ所につき2cm2の何も入っていない空間ができます。繋ぎ目が50ヶ所あれば2cm2x50ヶ所で合計100cm2の穴があることになります。この数字は断熱材同士の縦のつなぎ目の隙間だけで実際は一枚の断熱材はその四方と何らかの建材と接しているわけで4面全てぴったりくっつけるのはなかなか難しいものです。更に言えば室内側の気密シート、プラスターボードにもぴったりです(^_^)これは屋根だけのことではありません、壁も床も同じことがいえます。一昔前は断熱材は壁の中に入っていればいいという考えが主流でしたからリフォームなどで壁を解体すると厚さが5cm程度の断熱材が外壁側に押し付けられて厚さも3cm程度に押しつぶされて入っている・・・これでは断熱材は入っているだけでその効果はほとんど実感できなかっただろうという建物が多いです。これは断熱材が壁の中で室外側に押し付けられていて室内側のプラスターボードとの間に何cmもの隙間が空いていることによるもの厚手のセーターでも肌に接しているから暖かさを感じますがそのセーターが皮膚から2cmほど浮いているとしたら厚手のセーターの暖かさは実感できません。断熱材を厚く、丁寧に、きちんと入れる見えなくなるところだからこそですが最近はサーモカメラがありますからちゃんと丁寧に入れたかは実は後からでもわかりますね(^_^)